東京のホテル、小さな窓から景色を見ていた。
ドミノ倒しのブロックみたいなビル群。四角いステージに時間の流れが訪れる。
晩: 今夜は見えない星の代役で、乱食いのライトを灯したオフィスの窓。
夜明け: わずかな眠りについた街に朝焼け。自然が主役に戻った束の間。
朝: 分刻みの電車、交通渋滞、速足の人々。オールキャストが一斉の登場。
山手線が停まってドアが開くと、弾けたように通勤客が飛び出してくる。
タイトルは忘れてしまったけれど、昔読んだ星新一のショートショートを思い出した。
丸々と肥ったえんどう豆を、空から巨人がつまみ上げる。
キャーッ、ワーッと叫ぶ小さな声たち。緑色のサヤはパクリと飲み込まれてご馳走さま。
肘が当たった、足を踏んだといがみあう乗客たちは、どれも同じ豆つぶたちだ。
東京の時間の流れは、ルールの流れに見える。
電車も自動車も人間も、信号を守り、決まったラインの上を行儀良く移動する。
久しぶりに履いたパンプスで傷めた足をさすりながら、今日のスケジュールを再確認。
クローゼットにかかった紺色のスーツ。
Tシャツの季節は此処にはなく、私もルールの歯車になる。さあ、行ってこなくちゃ!
コメント
いってらっしゃ~~~い
そこは中がショッピングセンターみたいで面白いですよね。
港側のお店は、チーズの種類が豊富で、
たまに見に行きます。w
写真のビルの下には屋形船があって
結構風流だったりして、アンバランスが面白い街ですね。
ホテルの窓から眺める空間が、四角く切り取られたステージなのですね。
夜の光りの瞬きから、朝焼け、そして全てが活動を開始する朝まで、
3枚の美しく切り取られた“光りの変化”こそが、ドラマチックです。
9時から5時まで…、“活動の time zone”であり“core-time”ですね。
『時間の流れは、ルールの流れ…』かも知れませんが、
それはそれで価値あることだと思います。
時間の流れは定常の流れ、定常流であるからこそ良いのであって、
時間の流れが“乱流”になってしまっては困ります。(笑♪)
そろそろ出かける時間になりました。
(サマータイム(daylight saving)取っているこの地は今、午前7時過ぎなのです。)
I’ll boost your rank through my click.
>「9 TO 5」
女性3人の歌っている姿が、小気味良いリズムともに浮かびますね。
>昔読んだ星新一のショートショート
いやァ ほんまになつかしわァ~~~
本箱探そうか・・・
Manta様
この時間なので、「ただいま~」です(^_^)
こまちゃん
泊まってみて初めて、便利さ・面白さがわかりました。
私の信頼する風水師、Master Kohもここを定宿にしています。
Grayman2006様
ルームチェンジして、今夜は35階のハイグレードな部屋に泊まっています。
周りのビルと高さが同等なのと、窓の幅がグーンと広くなったのとで、
空は角が取れて広がりました。
遠くのマンション群を望みながら、あの小さな窓の一つ一つに人生が
あるんだなと感慨に浸っています。
髪結いの亭主様
この記事を書いている最中に、偶然にもテレビから9 TO 5 が流れました。
ワーキングガールに元気をくれる歌なのですね。
川の帰り道、右手にビール工場、左手に競馬場と
建物が夕日を浴びて輝いてます。
あの歌詞と逆走です。
その先にダークブルーの空にそびえたち輝く高層のビル群。
また明日からその街での生活が繰り返される。
明日は寝坊しよう。
tsune2様
あの歌詞の助手席に憧れた時期がありました(笑)
私は今、たっぷり休みを取って東北を旅行中ですが、返りの新幹線で
メガシティが見えてきたら、がっかりするかも。
旅の終りの切なさが今から見えています。