1年の計は4日にあった

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新年早々、ショッキングなニュースが飛び込んでくる。

一つは、パレスチナ自治区ガザに空爆を繰り返していたイスラエル軍が、戦車部隊を率いて作戦の拡大に動き出したこと。未来予測をするサイトでは大きな戦争が起きると噂されていたが、介入姿勢をほのめかしたブッシュ大統領の演説にキナ臭さを感じる。

もう一つは、インドネシアでマグニチュード7.6と7.5の大きな地震が起きたこと。最初の地震が起きた時刻が4日の午前4時44分というのは何か不吉なメッセージが秘められているのだろうかと不安を掻き立てる。

そして日本では、日比谷公園の「年越し派遣村」に集まった400人が仕事始めの明日から寝泊りする場所を追い出されること。東京以外でも同様の現象が起きているという。日雇いの仕事に群がる人々で都市はスラム化していくとの説も立っている。

自然と経済。弱者をコテンパンに痛めつける現象が世界各地で起きているようで、これは運命なのか、それとも誰かの意図なのか、崩壊の前奏曲に続いてどんなシンフォニーが地球に鳴り響くのかと耳を澄まさずにはいられない。

一方では不況など何処吹く風とばかりに、セレブを謳歌している人々もいる。
昨夜は貸しビル業や風俗業を営む実業家と話す機会を得たが、貯金が200億円に達したら何をして遊ぼうかと案を回らしていた。
当然ながら彼はお金持ちの子息が通う学校を出て、その友人たちもセレブばかり。慶応幼稚舎に子供を入れるには年間400万円のお受験費用がかかるというが、その額は彼らの1~2ヶ月の遊興費と同等かもしれない。

広がり続けていく上下の格差が限界に達した時、パチンと弾けたゴムは何を引き起こすのだろう。中途半端にしてきた生き方、大切にしなかった人情を悔やんでも後の祭りで、プアーもリッチも一緒くたに洪水に呑まれていくのではないだろうか。

かく言う私も、胸を痛めるばかりで未だ自己改革を起せないままだ。しかし朧気ながら見えているのは、物を書くという才能をどこに向けるか、どう活用するかで自分の未来が決まっていくこと。ノアの箱舟に乗れるかはきっと今年の努力にかかってるだろう。

どんなに辛くても泣きたくても停滞してはいけない。ポジティブ100%で前に進むしかない。1年の計は4日にあったのかと思う、今日のニュースだった。

コメント

  1. T・O より:

    ここ数ヶ月、世界や日本の動きは目を見張るものがあります。強者が生き残るために弱者はさらに弱者なっていくのでしょうか 自分は弱者かもしれませんが身近な人は守りたいです。

  2. 素浪人 より:

    30年ぶりにの小学校の同窓会に行って来た。集まったのは約1/4の人数、もう数人亡くなった様だ。

    皆「*億円」に縁のない人生。
    配偶者、子供、家庭、日々のやりくりと、悩みながら真面目にコツコツ生きてきた普通の人々だ。是非このような人々が幸せになってほしいと願う。

  3. yuris22 より:

    T・O様

    「一寸先は闇」の時代になりましたね。弱者を踏み台にして、強者がバベルの塔を建てているように見えます。でも一気にガラガラと崩れる時が来るでしょう。愛する者を守るのは富や名誉ではなく、最終的に身体一つになるのではないでしょうか。

  4. yuris22 より:

    素浪人様

    今の日本は、正直者は馬鹿を見るとでも言われそうな現況ですね。国が救ってくれないなら、頼るのは自分しかない。しきたりへの執着を捨てて「解脱」するのがこれからの生き方なのだろうかと考えてしまいます。

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