富士山に癒される温泉

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昨日は御殿場の友人を訪ねて片道2時間のドライブ。東名高速の大井松田I.Cから御殿場I.Cまでは、カーナビの言うままに左ルートを選ぶ。ここからは今までの退屈さが抜け、アクセルを踏み込んでトラックをごぼう抜きにしていくカーブが楽しい。

帰りには温浴施設に寄りたいなと、まずは足柄S.Aの「あしがら湯」を下見した。平日の昼間のせいか、東館から西館へ渡る通路は人影がなく、なんだかサナトリウムに来たような侘しさ。しかも肝心のお湯は温泉ではなくて富士山の雪解け水を利用していると知り、他を探すことにする。

用事を終えた後、地元ならではの温泉を教えていただく。
女性が行くなら新しくて綺麗なお風呂が良いだろうと、御殿場天然温泉「富士八景の湯」へ案内して貰った。昨年の9月、仙石原へ向かう乙女トンネルの手前に出来た日帰り温泉施設である。

富士八景の湯
富士八景の湯2

玄関に入る前に感激したのは、駐車場から見た富士山のシルエット。
葉を落とした樹木の向こう、湧き立つ雲の中から頭をのぞかせているグレーの山は、まるで仙人が住む秘境のようだ。深呼吸すると、肺の中が地場の硬い空気に入れ替わり、血液がサラサラになっていくのを感じる。
逗子に住んでいる私はいつも海の気で満たされているのだけれど、さすが日本一の霊峰、力強さと優しさを併せ持つ気の力は心の浄化までしてくれる。

富士山のシルエット

さあて、温泉温泉。3時間の入館料1000円を払って、源泉100%の湯ぶねへ向かう。
露天風呂の正面には大きな富士山がそびえ、垣根越しに御殿場の街並も見える。ちょっと緑がかったお湯はサラッとしていて長湯できるのだが、湯船に腰をおろすと空しか見えないのは残念かな? それでもサウナにもジェットバスにも入り、お食事処はまた今度ねと横目で見ながら夕暮れの帰途についた。

寒い夜。灯りをつけてくれる家主を待っている我が家へ、その晩のお土産は、芯まで温まった身体と心である。

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