緑と花のお世話係

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この5月からマンションの管理組合の理事を引き受けている。各戸持ち回りで当番がやってくるのだが、1人暮らしで代理出席できる者がいないことを理由に、昨年は逃げた。しかし毎年理由を作るのも限界があると思い、今年は観念することにした。

理事12人で振り分ける営繕、防災、会計、区会など幾つかの役割の中、私に回ってきたのは植栽・環境。時々ブログにアップしているように、このマンションは植物園かと思うほど、緑や花がふんだんに植えられている。管理には年間500万円ほどの予算が計上されているのだが、植木屋さんとの年間植栽培計画の打合せや、水やりの管理、生活環境・マナーの問題対応などを受け持つこととなる。

植栽
百合
プール
植栽2
ノウゼンカヅラ
アガパンサス

1万7000㎡という広大な敷地。昨年も植栽委員だった方から話を伺ってギョッとした。点在している46個のポット(花の壷)に毎日水をやり、花がら(枯れた花)を摘む作業があるというのだ。ポットには番号のシールが貼られており、指示書にはどんな種類と色の花を植えるかまで詳細が記されている。
一つ一つの世話をしながら周るだなんて、仕事をする間もなくなりそうだ。中腰の姿勢が堪えて、腰を悪くした役員もいたらしい。

ポットの花2

サボテンさえ枯らす私にお役が務まるのか・・。「今年は楽をしましょう!」と声を大にして提案し、とりあえずはと敷地の植物たちの見回りに出かけた。今までは綺麗ね~と鑑賞する側だったのが、世話をする側となると視点が変わる。理事交代のため、2ヶ月ほど放っておかれたポットは、どの花もショボショボと瀕死の状態だ。

ポットの花

気が遠くなりかけたところに、一つだけ大きな収穫があった。
「これはデイゴっていう花なんですよ」と、肉厚な赤い植物の名前を教えてもらったことだ。『島唄』の歌詞(♪でいごの花が咲き 風を呼び嵐がきた♪)でずっと疑問に思っていたこと、どんな花なんだろうという疑問が一気に解決した。

でいごの花

帰ってネット検索すれば、「インドやマレー半島が原産のマメ科の高木落葉樹で、日本では沖縄が北限とされています。」
これが逗子の、しかもうちのマンションに咲いているとは、うきうきと嬉しくなってしまう。

昨晩からの雨が上がり、鳥たちがさえずり始めた。日焼け止めを塗らずとも今日は散歩が楽しめるから、東京へ出かけるまでのひと時は植物たちと対話しに出かけよう。デイゴの花は故郷の思い出を教えてくれるだろうか。

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    「毎日」ですか、歩数が稼げそう!
    植物は、正直にお世話のお礼をしてくれます。それが楽しみですね。

  2. yuris22 より:

    的は逗子の素浪人様

    以前ブログに載せたオキナワスズメウリが、大成長しています。
    二つの鉢に分けて支柱を立てたんだけど、1日でも目を離すとツルがお互いに絡まりあって、解くのに苦労します。
    これは私のベランダでの出来事ですが、マンションの敷地全体となると毎日何が起こっているやら。大きな麦わら帽子がこの夏の必需品になりそうです。

  3. まゆみちゃん より:

    秋冬バージョン楽しみです

  4. yuris22 より:

    まゆみちゃん様

    今年は台風15号の被害で、植物たちは元気がないまま冬に突入しそうです。それでも歩道にツワブキの黄色い花たちが咲き始めたのを見ると、「今年もありがとう」と声をかけちゃいます。珊瑚樹も真っ赤な実をつけていますよ。

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