脱プライドのグリーン・イノベーション計画

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温暖化対策技術の開発や省エネ型ライフスタイルの推進を柱として、10月8日に鳩山首相が実施表明したグリーン・イノベーション(技術革新)計画。その陰には「金融資産に頼る生活はやめなさい」の意味が含まれているように感じる。

リーマンショック以来冷え込んだ経済は、一年経って復興の気配は見えてきたものの、実体のないマネーゲームには騙されないという真偽眼を、国民の目に植えつけた。外部からの資本投入を宛てにせず、自分たちの手で暮らしを守る意識が向上しているように感じる。

自分自身のことで言えば、逗子に引っ越したことにより、ネット環境を充実させた在宅勤務から変革がスタートした。顔合わせの必要がある会議は最初の一回で済ませ、あとは電子メールやスカイプで事足りる。日付順にPCに保管されていくファイルがあれば、資料を何度も印刷してどれが最新のものか判らなくなる煩雑さも無くなった。

自宅が仕事の基地になれば、自動車に乗る機会が減る。近ごろはスーパーに買い物に行くことも止めて、生協のネット宅配・おうちコープを利用している。一週間の食料品や日用品を玄関まで届けてくれて、留守の時は保管ボックスで対応。買い物履歴をWEB上で確認できるし、店頭で眼が泳いで無駄買いすることが無くなった。

外食したいときは地産地消。相模湾の地魚や地物野菜をメインとする店で、太陽と海の恵みの栄養を補給する。時には銀座の料亭に招かれることもあるけれど、ゆうき食堂で山盛り出してくれる880円の定食の方が好みだ。家から歩いて5分。キープして貰った焼酎を飲み、普段着の仲間たちと宴会することで、高級スーツを着る必要が無くなった。

この町に長年暮らす住民たちは、ブランド物はおろか、肥った財布やカードは持ち歩かない。ポケットの千円札とコインの価値を楽しんでいる。収入は上がらなくても、暮らし向きは発想の転換でコントロールできるからだ。

現在の日本は30代の失業者が80万人、5人に1人が仕事のない状況だという。職を失う前は証券会社勤務などのホワイトカラーだった者も多い。負け組になりたくない彼らは自尊心が強く、誰にも「助けて」を言えずに餓死していく者までいる。田舎暮らしなら自給自足の方法だってあろうに、都会という蜃気楼は命まで奪ってしまう。

脱ブライド。映画「風と共に去りぬ」で、全てを失って故郷タラの地へ戻ったスカーレット・オハラは、絹のドレスではなく野良着で、明日からの自分を再生した。名言となった”After all, tomorrow is another day”(結局のところ、明日という別の日がある)は、時代こそ違えどグリーン・イノベーション計画のお手本だと思っている。

コメント

  1. marie より:

    生協は未だ利用したことがないです。
    やはり無駄遣いはへるんでしょうか?
    コンビニでも何でも行くから物を買ってしまうんですよね。
    最近では電子マネーがあり、私はイオンカードのワオンの電子マネーを利用してますが、以外と遣り繰りが出来なかったりしてます。
    便利さでついつい使ってしまう。
    あと、もっと恐いのは薬品や日用品と化粧品の専門店のドラッグストアである。
    シャンプーだけを買うつもりが、色んなものがあるので、余計なコスメや雑貨まで買い、気付けば結構な金額になり驚く。
    なので、一ヶ月に一度しか行かないようにしている。

  2. yuris22 より:

    marie様

    確かにドラッグストアは散財しますね。沢山買い込んだ末に、使わない物がいつまでも引き出しの奥に残ります。
    おうちコープはファミリー向けで、私のような1人暮らしには量が多いのが難点ですが、一週間ごとに計画が立てられるので無駄はありません。冷凍食品を活用すれば手抜きもできるし・・(^^;
    外に出て使うお金は、飲み代だけになりました(笑)

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