たばこ1箱1,000円を願う理由

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今日から煙草が大幅に値上がりした。生まれてこのかた喫煙したことのない私には、どこ吹く風の出来事だが、周りの愛煙家たちは、前もって何カートンも買い溜めしたり、禁煙ガムを噛み始めたり、身につまされる状況のようだ。

値上げ初日の今日は、さすがに小売店では閑古鳥が鳴いているそうだが、抵抗はいつまで続くだろう。ファイザー製薬が全国の喫煙者9,400人を対象に調査した結果によると、今回を機に煙草をやめると答えた人は53.3%。その中で禁煙に自信がある人は、さらに半数に絞られるという(毎日新聞 9月30日の記事)。たぶん1箱1,000円に値上がりしない限りは、愛煙家たちは本数を減らすという努力で吸い続けるのではないだろうか。

先日、行きつけのバーでの会話。煙草が1箱1,000円になると、隣の客に「ちょっと1本貰えますか?」と言えなくなる。店では1本50円のバラ売りが始まるんじゃないかと予想していた。それはそれで良いことじゃないかと思った。

吸えば灰と煙になるとは言え、煙草栽培農家が手間暇かけて育てた植物。灰皿に揉み消した、まだ充分に吸える長い吸殻を見るにつけ、最後まで責任を持って大事に吸いなさい!と言いたくなる。「出されたものは全部食え」だ。

そしてもう一つ。火をつけて一服しただけで灰皿で燻っている煙草が、嫌煙家にとっては最も迷惑なのだ。空気の流れによっては、火が消えるまで煙が顔を直撃し、髪も服もヤニ臭くなる。吸ってる本人の関知しない煙で、何故こちらが服のクリーニング代を払わなきゃいけないんだと腹が立つ。でも1本50円となれば勿体なくて、一服のみで放置する人は少なくなるだろう。

さてさて金曜日の夕方。ウォーキングがてら街に出て行くとするかな。生ビールを頼んだカウンターで、喫煙家たちの愚痴を聞きながら、しめしめとほくそ笑むことにしよう。

コメント

  1. 左巻き菅 より:

    駅に続く道端には吸殻のポイ捨てが散乱しており、極めて不快であります。
    歩行喫煙をしている人を見ると、道徳心のないこの男が犯人かと軽蔑するのが精一杯。
    たばこの値上げによって、歩行喫煙者が少しでも減れば真に有り難いことである。

  2. marie より:

    私の働いている職場の同僚の知り合いの男性はなんと、五万円分ものタバコを買いだめしたとのことです。
    タバコがないと生きていけない方なのでしょうね。

    人間は誰しも「コレ」がないと生きていけないモノってありますよね?
    因みに私の無いと生きていけない(?)モノは(お金以外で)、「家族、可愛い小物、洋服、おいしいもの、仕事、少しのお酒、友人、猫、男」でしょうか(笑)
    完全に欲張りですよね。
    これだけ人間は欲深い生き物なんでしょうね。

  3. yuris22 より:

    左巻き菅様

    歩行喫煙者が向こうから来ると、思わず睨みつけてしまいます。火のついた煙草の先を、平気で人に向けているからです。ぶつかっても気づかないんでしょうが、一度自分の手に当ててみなさいと言いたくなります。

  4. yuris22 より:

    marie様

    夕べ友人たちと、自分の三種の神器について話してたんですよ。無いと生きていけないもの。私の場合は「猫、パソコン、お酒」でした。「男」は脱落しております。

  5. 恵比寿のおっさん より:

    まったくもって同感です。

  6. yuris22 より:

    恵比寿のおっさん様

    私の気のせいかも知れませんが、値上げ後に喫煙者が減ったようには見えません。昨日も渋谷の人混みで、歩きたばこをする若者の後ろを歩きながら、呪ってやりたくなりました。

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