猫の宝物の隠し場所

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会議を前にビジネスバッグから書類を出そうとしたら、なぜか黄色い糸が絡まっていた。ずるずると引っ張ると現れたのは、セロファン紙のトンボ。棒の先にぶら下がった猫のおもちゃ「カシャカシャぶんぶん」である。
周りの方々が「何ですか、それ?」と不思議そうに見るなかで、与六のしわざだなーっ?と笑いが込み上げてきた。

2歳半になる与六は仔猫向けのおもちゃは既に飽きてしまったが、カシャカシャぶんぶんは特別。釣竿(?)の糸先で舞う獲物に、オリンピックの体操選手並みに飛びついてはガシッと前足で押さえ込む。それを口にくわえると周りをキョロキョロ。さあてどこに隠そうかと思案するのである。遊びすぎて棒は半分に折れてしまったしセロファンの羽根もボロボロだけど、どんなに汚れた縫いぐるみでも離さない幼児のように、いつも在り処を気にしている。

与六の宝物
大事なものだから隠す?いや、穴を掘っておやつの骨を隠す犬と違い、猫には獲物を隠すという習性はないはずだ。飼い主のところ瀕死のネズミや小鳥をくわえてくることはあっても、それは親猫の気分になり「ほら食べなさい」とサービスしているのだという。しかしカシャカシャぶんぶんやボールなど、お気に入りのおもちゃに限って隠したがるのはどうして?口の開いているビニール袋、段ボール箱、棚の上・・等々、くわえて運んできちんと仕舞おうとするのである。

今日もテーブルの上に出しておいたビジネスバッグに、与六が手を出している。おおッ、これは紛れもなくカシャカシャぶんぶんを押し込む現場だと証拠写真を撮った。
ご主人様の大事なものが入っているのでボクのも入れといてなのか、これを見つけたら早く帰ってきてねというアピールなのか、幼児みたいな飼い猫の心理にいつもメロメロである。

与六とカシャブン

コメント

  1. marie より:

    やっぱり、猫はいいですね。
    我が家では二匹猫を飼っていますが、野良猫も仲間に入りつつあります(笑)
    去年の夏から来るようになり、最近では毎日来ます。
    私は猫大好きなので、エサもやり、しかも名前まで付けました(笑)

  2. yuris22 より:

    marie様

    最初はおどおどしてた猫も、慣れると可愛いですね。私の父は猫嫌いを豪語してましたが、陰でこっそり野良猫に餌をやってるのを見たことがあります。それも中トロととかステーキとか、まるでお客様対応。やがてリビングの外では父を呼ぶ野良猫の鳴き声がするようになりました。

  3. ひよこ より:

    猫が好きなおもちゃを隠す
    ・・・って
    にわかにしんじられず
    ネット検索かけてみました
    そしたら こちらに^^

    うちも どうやら そうなんじゃないかと
    近頃気が付いたところなのです。

    半野良みたいな子しか
    飼ったことなくて
    久しぶりの猫ライフ
    まだ始まったばっかりですが
    ありがたく 楽しませていただいています。

    うふふ^^
    やっぱり隠すんだ^^

  4. yuris22 より:

    ひよこさん

    うちは秋になると、拾ってきたドングリで遊ばせるんですが、最後はどこかに無くなってしまいます。家具の後ろにでも入ったのかと思っていたら、翌日にまたコロコロ、ドタドタ。飼い主に拾われないように隠していたんですね。

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