ものの貸し借りが壊す友人関係

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友人に貸していた本がどうしても必要になった。携帯にメールを送ったが返信がなく、いくら電話しても留守番メッセージになってしまう。その本はクライアントから原稿書きの資料として預かったもので、自費で購入するには躊躇するほど値段が高い。これを無断で転貸した私が悪いのだと反省しつつ、「戻って来なかったらどうしよう・・」と胃がキリキリと痛んで吐き気がもよおしてくる。幸いにも友人を見つけ、締め切り前に本は手元に戻ってきたが、胃の痛みは夜中まで残って仕事は手に付かなかった。

ものの貸し借りは難しい。借りるくらいなら買うのが私の信条だが、一方で貸したものについてはまともに返ってきた試しがない。レア物のDVD、アクセサリー、ゲーム機、液晶テレビ等、借りていった本人は罪悪感もなく何年も手元に置いているのが不思議である。

これまでの反省を踏まえて最も貸したくないのはお金。後味の悪さしか残らないからだ。さすがに百万円単位となると借用証を書いてもらうが、お金を渡したとたんに相手が優位に立つのは何故だろう。無い袖は振れないと開き直るのは当たり前。他人に転貸して自分が保証人になり、コミッションまで取った輩もいた。

もともと使途が決まっており遊ばせているお金ではないのに、月末に必ず返済してもらう約束が何カ月も延びていく。転貸した相手に直接請求してくれと逃げるようになり、内容証明を送ろうかと思う矢先に通帳へ振込があったが、届いた携帯メールは「返してやった」「ありがたく思え」と上から目線で、「この金を作るのにどんなに嫌な思いをしたか」の恨みが綴られていた。

金の切れ目は縁の切れ目とはよく言ったもので、借金の申し出をしてきた友人とは(たとえ貸さなくても)、心の距離が離れてしまうものだ。友情という名のバットで、頭を後ろから殴られた気分になる。だから私はどんなに生活に困ろうと絶対に友人に頼む気はないし、公的機関がダメならホームレスになったほうが何万倍も楽だと思っている。

人生は孤独な一人旅である。独りで生まれて、死ぬ時も独りだ。誰かいないと淋しいからと愛想笑いして沢山に囲まれる縁ではなく、打算なしに一緒に歩いてくれる少しの縁を大切にしていきたい。

コメント

  1. marie より:

    本当に貸し借りは人間関係を壊しますね。
    私は、どんな少額(ジュース代でも)でも借りたくないです。
    けれども、平気かどうかはわからないけど、「金貸して」とサラッと言う人間て居ますよね。
    お金がないと生きて行けない・・・けれども、お金程人間をダメにするものはないような気がします。

  2. yuris22 より:

    marie様

    お金ほど人間を駄目にするものはない。AIJ投資顧問の事件を見てるとそう思いますね。これだけ被害者が多いと、消えた年金は国が補てんすることになるんでしょうか。クレイジーな世の中です。

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