短編小説

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作詞・コピーライト・文章

書き下ろし短篇『七夕の夜。人生にツイてない僕でも一人じゃなかった』

七夕飾りで有名な街で育った僕は30代前半。 勉強は嫌いじゃなかったが、シングルマザーの家庭で貧しかったから大学には行けず、高校卒業後は大手飲食チェーンの居酒屋に就職した。ファミリーレストラン勤務で忙しい母に代わり、夕食の支度は小学生の頃か...
作詞・コピーライト・文章

書き下ろし短篇『一個残しと以心伝心』

僕の仕事カバンの奥ポケットには、一通の擦り切れた封筒が入ったままである。中身は離婚届。それは5年前の7月7日、妻であった君から合意のサインを貰った緑の用紙だ。役所に提出しようと思いながら、何度も冬が来て春が来て梅雨が来て、そして5回目の七夕...
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