作詞・コピーライト・文章

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書き下ろし短篇『7月6日の洗車雨と七夕の催涙雨』

小学校と職場に向かう家族を送り出した後、ルーティーンの家事を終えればホッと一息の時間。ベランダに干した洗濯物はお昼過ぎには乾きそうだ。麦茶を飲みながらテレビをつけると、天気予報のコーナーでクイズをやっていた。油断すればすぐ雨に降られるこの季...
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書き下ろし短篇『7月7日はタナボタ記念日。彼は中学生からのマイベストフレンド』

ジメジメとした梅雨は嫌いだけど、ひとつだけイイことがある。我が家の周りに紫のアガパンサスが咲き出すと、年に1度だけ会う約束をしている彼がやってくるのだ。幌から雨漏りがする古いオープンカーに乗って、約100kmの距離をワインや食料をしこたま抱...
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書き下ろし短篇『七夕の夜。人生にツイてない僕でも一人じゃなかった』

七夕飾りで有名な街で育った僕は30代前半。 勉強は嫌いじゃなかったが、シングルマザーの家庭で貧しかったから大学には行けず、高校卒業後は大手飲食チェーンの居酒屋に就職した。ファミリーレストラン勤務で忙しい母に代わり、夕食の支度は小学生の頃か...
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書き下ろし短篇『天の川と三途の川』

昨日からの雨は土砂降りになり、傘を斜めにかかげてもずぶ濡れの午後5時。 馴染みのカウンタースナックに駆け込むと、お客はいなくてテレビだけが喋っていた。 東京から小一時間の地方都市。娘時代から家業の飲み屋を手伝ってきたママは50歳を過ぎ、...
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書き下ろし短篇『シングルマザーと息子との三角関係』

今年の七夕は日曜日。付き合って2年になる恋人からホームパーティーのお誘いを受けている。集うメンバーは3人で、彼女、僕、そして小学校3年の星彦くん。年上でバツイチの彼女が溺愛するクソガキ・・じゃなかった一人息子だ。外でデートするのは楽しいけれ...
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半夏生のころ野に咲く花たち|乃東・菖蒲・半夏生草

二十四節気のひとつ、1年でいちばん昼が長い「夏至」を知っている人は多くても、七十二候の「半夏生」を口にする人は少ない。二十四節気を5日ずつ(初候、次候、末候)に分けた期間が七十二候で、絵画的な美しい言葉が多いのだ。 2019年の夏至は6月...
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明日の希望|梅雨は降り梅雨は晴るるといふことを

爽やかな5月と太陽ギラギラの7月に挟まれて、6月は中途半端な気候です。でも鬱々とした雨の時期があるからこそ、梅雨が明けた喜びが倍増します。高浜虚子の門下生、後藤夜半の詠んだ句が力をくれます。
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「赤いやねの家」の引越しストーリーブログを始めました

原点に帰ることって、人生で何度ぐらい訪れるんでしょうね。元号が切り替わる節目に、自分を見つめ直して新たなスタートを切ることにしました。 始めたのはブログです。ファッションブログと美容ブログはこの2~3年書き綴っていますが、ネット上で飽...
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書き下ろし短篇『平均寿命100歳まで生きる私の恋愛』

2045年には平均寿命が100歳に到達すると、世界の研究者の多くが予測してるという。その頃は後期高齢者となっている自分を思い浮かべながら、今日が50歳の誕生日。占いによると7月7日生まれの女性は愛情深く、同時に多数の事柄を進行できる器用さを...
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40歳を過ぎてもアーティストオーディションを受けられる

私が最初に従事した職業は作詞家だ。でもその職業は演歌、アニソン、子どもの歌、CMソング、秋元康を除くと、昭和の名残りかもしれない。今は歌手本人が作詞・作曲をするのがほとんど。シンガーソングライターという呼び名すら死語となってしまった。 よ...
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書き下ろし短篇『七夕飾りの黄色い輪』

「うちの子、来年からは小学生なのよ。1LDKの借家から引っ越して、子ども部屋のあるマンションを買いたいと思ってるの。ほんとは専業主婦でいたいんだけど、早く頭金を貯めたいからね。主人と一緒にプランを練りながら働いています。もうすぐ課長に昇進す...
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書き下ろし短篇『雨がくれた贈り物』

まだ梅雨が明けない7月の夜は蒸し暑くて寝苦しい。仕事関係の飲み会で酔っぱらい、終電で帰宅できたのは良かったけれど、ハッと目覚めるとネクタイをしたままベッドに転がっていた。また、やっちまったか。 干からびた喉を潤そうとキッチンに行くと、蛇口...
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