ベルトコンベアの死刑執行

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6月17日、東京拘置所で宮崎勤死刑囚ら3人の死刑が執行された。これにより鳩山邦夫氏が死刑執行を下したのは13人。就任からたった9カ月間で、法相としては過去最多になったという。
しかも現行憲法史上初めて、執行対象となった死刑囚の名前を公表した法相である。

「死刑の代わりの終身刑は賛成できない。それだけの犯罪を犯した人は報いを受けないといけない。死をもって償うことが必要だ」というのが鳩山氏の持論。
しかも秋葉原で無差別殺人事件が起きた後で、まるで見せしめのように死刑を執行する。
犯罪の抑止につなげたい意図なのだろうが、事実上その統計は出ているのだろうか。

心神喪失状態の時には執行できないルールがあり、しかも弁護士が再審請求の準備をしている最中に死刑台に送り込むのは、なにをそこまで急いでいるのだろうか。
機械のように署名して、以前会見で述べたように「自動的に執行できる方法」を実践しているのだろうか。

大切な人の命を奪った犯人は憎い。刑を終えて再び社会に出てくるのは許せない。
しかし法の下に命を奪うことは「正義」であって「殺人」ではないと、生命の創造主に向かって言えることなのだろうか。

私は鳩山法相にお願いしたい。
死刑執行の推進に信念を持っているなら、自らの手でボタンを押して欲しいと。

ふてぶてしく弛んだお坊ちゃん面を見るにつけ、プレゼントしたいものは皇帝ネロが愛用した「涙つぼ」かな。やっとのことで搾り出した涙を溜めては眺め、ええかっこしーに酔いしれる姿が似合っている。

コメント

  1. たけぞう より:

    アルカイダ発言他で鳩山法相がなぜ罷免されなかったか不思議です・・・。

    裁判員制度もそうですが、韓国の牛肉問題のような反対運動が起こるわけでもなく受け入れる国民性。無言の賛成で受け入れた人は、「私は嫌」なんて言う権利はないですね。僕は裁判員制度賛成派です。選ばれたら進んで行きます。

    人を裁くことはとてもつらいこと、そんな資格が自分にあるとも思えませんが、ルールを作らないとこの社会は成り立たない。本当はやりたくない必要悪を、裁判官だけに押し付けているのが国民の一人として申し訳ないというのが賛成の一つの理由です。

    死刑制度も反対派の人は大規模なデモを呼びかけて発言しましょう。受け入れるなら、全国民が順番でボタンを押すべきですね。

    個人的には、2人殺すと死刑だが、1人だとならないというのが理解できません(最近1人でも死刑の判例が出ましたが)。

  2. yuris22 より:

    たけぞう様

    悪政が続きすぎると「どうせ何を言っても無駄」という諦観的ムードが
    蔓延していきます。
    しかし国民ひとりひとりが強制的に発言を求められたとしたら、賛成か
    反対かを唱える意思は持っているはずです。

    インターネットの普及により誰でもお上に物言える場は出来ましたが、
    PCや携帯を操れる人に限られますし、殆どがプライベートな空間です。
    国民の意見がダイレクトに届く公けな発言の場が、あまりに少なすぎ
    るのでは?と思います。

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