言葉の「色」が見えますか?

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私の机の上には、沢山のメモが散らばっている。映画やテレビ番組を見て、印象に残った言葉を走り書きしたメモだ。掃除の時に一枚一枚手にとって「いい言葉だな」と感激するのだが、どれも出典を記していないのが悪い癖だ。捨てる前に順不同に書き写してみる。

成功の法則
「勝利からは何も学べないが、敗北からは知恵を得られる。大切なのはいつまでも負け続けないことだ。」

仕事のパートナー
「良き参謀とは共通する想いがあり、かつ自分が持っていないもの(経験、専門分野の知識など)を持っている人間である。」

恋のプロセス
「熱い愛の動脈を辿って恋をする。」

失恋からの回復
「どうしたら忘れられるんだ?俺は強い人間じゃない。タバコをやめようと思っても一日と持たない。気づいたらゴミ箱を漁ってる始末だ。」

V字回復
「このままではどうしようもないという危機感。だから一番難しい事から手をつける。」

読み返しながら改めて驚くのは、意味のある言葉は生きているということ。誰かの心から発せられた言葉が、また他の誰かの心に棲家を変えて生きているのだ。ただし名言だけが残るのではなく、自分がうっかり放った暴言・悪言も、相手には「消えない心の傷」として残る。だからこそ言葉とは、幸せと不幸をもたらす「言霊(言魂)」なのだと思う。

言葉が自分の心にあるうちは分からなくても、相手の心に棲家を変えると「色」があることに気付く。それが薔薇色ではなくドブネズミ色だとすれば、毒ガスを吹きかけた発信元の責任は重くて汚い。

人生経験を積むことは、言霊を磨いていくことだ。老人が早口でなくなるのには理由がある。一言一言を噛みしめるように話すことが、相手への思いやりだと知っているからだろう。
若輩者な私にとって言霊修行はまだまだこれから。いつかは薔薇色の名言が残せたらいいなと願っている。

コメント

  1. mil-chan より:

    はじめまして
    成功の秘訣の言葉、私も大好きな言葉です。
    私は映画プロヴァンスの贈り物の中でこの言葉に出会いましたよ。とっても心に響くセリフだったのでよく覚えています。

  2. yuris22 より:

    mil-chan様

    いらっしゃいませ(^_^)
    教えてくださってありがとう!ラッセル・クロウの映画でしたね。私は彼のタレ目が大好きで「クイック&デッド」以来のファンです。

    前にラジオで映画評論の原稿を書いてた頃、配給会社の試写に行っては、気に入った言葉をノートに書き留めてました。暗くて手元が見えないまま書いた文字は解読が困難でしたが、一般公開より早く宝物を手に入れられるのが嬉しかった。映画の翻訳家は今でもうらやましい職業です。

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