「ご縁」があって出会えること

「ご縁」という言葉が最近のテーマである。
トラブルが続いて途方に暮れているとき、暗い穴底から見上げている私に手を差し伸べてくれるのは、「ご縁」があって出会った人たちだ。

彼らは決してスーパーマンでも大人物でもない。
しかしポジティブなパワーをくれると同時に、不幸の連鎖反応を断ち切ってくれる。
「この人と知り合っておいて良かった！」
きっと前世から出会うことが約束されていた、ベストフレンドなのだろうと思う。

暗い穴から光の中に出たとたん、インスピレーションが高まっていく。
誰かを想えばすぐにその相手から連絡が来たり、買い物に行けば最後の1個を手に入れたり、失くしたと思っていた書類が本のあいだに挟まっているのを見つけたり・・。
不思議なほどラッキーな連鎖反応が続くのだ。

そんなときこそ、私は神様に生かされているのだと感謝する。
父母がいて祖父母がいて曾祖父母がいて、先祖を辿った先には、宇宙を創造した意思に辿りつく。たぶんそこが神様だ。

以前と変わったこと。
携帯の待受画面に表示されている星占いで、今日の私の運勢は12位。最下位である。
以前なら積極的な行動は控えようかと、どんよりした気分に支配されていたのが、今では全く気にならない。細木数子の提唱する「大殺界」でさえ（仮に本当であったとしても）、乗り切っていけると自信を持っている。

なぜなら困窮したときには、必ず「ご縁」が力を貸してくれると気づいたからだ。
世の中は持ちつ持たれつ。穴から這い出て心が前向きな今は、困っている人たちへ精一杯のサポートをしようと思った。

詳しくはここに書けないが、今日の夕方、とある方に大切な物を差し上げた。
「ありがとう、本当にありがとう。あなたには良い事があるからね。絶対良いことがあるからね！」
彼女は何度も礼を言い、渡した物と引き換えに幸せな気分をくれた。

彼女の笑顔があるからこそ、今日の運勢は12位でなく、第1位だったと自信を持てる。
「この人と知り合っておいて良かった！」
新しい「ご縁」がまた一つ。指先から延びる光が見えた気がした。