【紺屋の白袴】
紺屋が、自分の袴は染めないで、いつも白袴をはいていること。他人のことに忙しくて、自分自身のことには手が回らないことのたとえ。こうやのしらばかま。(Goo辞書より引用)
我が社のホームページについて「検索しても出てこない」とのお声を戴いた。そりゃそうだ。ずっと個人的信用度で繋がっているクライアントとダイレクトな取引をしてきたので、新規開拓を目指したホームページ開設までには至らなかった。しかし出向いた先々で名刺交換をした方が、会社名を検索してもWEBサイトが見つからないことに「???」の気持ちを抱いたと聞いたために、遅まきながらWEB制作部門にだけホームページを作ることになった。
多種多様な業務形態を持つ会社を立ち上げてから8年。1つの業種に絞れないのでホームページをどうしようかと考えあぐねてきた結果が、上記の「紺屋の白袴」である。特に最も得意であるはずのWEB制作に関しては、口ばかりで技術がないんだろうとの陰口も。どうぞ想像はご勝手にと放っておいたところが、世界的なボランティア団体の会員である経営者の方々にホームページ作成についての講師をすることになり、信用度を確保するために急きょサイトを作らざるを得なくなったのである。であればどんな内容を作るかが問題だ。
誰もが昔はパソコンで見ていたホームページは、タブレットやスマホの小さなデバイスで見られる時代となった。マウスの代わりに指で動かすタッチスクリーンがWindows8などのOSに広がって、WEBデザインはタッチ型UI(ユーザインターフェイス)向けが主流になろうとしている。リンクを多用しない縦長のスクロール、華美な装飾を切り捨てたフラットデザイン、どの企業もどうしてこんな平ぺったいホームページになってしまっったのかと疑問を抱く方も多いだろうが、WEBサイト閲覧にはモバイル機器を使う人が急増したことから、リソース(メモリ)を食わずに素早く表示される「シンプル・イズ・ベスト」の軽いサイトが望まれるようになったのだ。タッチするアイコンも触れる指先の面積に併せて大きくシンプルになった。特に高齢化が進む日本では、老眼鏡をかけずに済むサイズは喜ばれるはずである。
ハイアットリージェンシー東京での講習会では、縦長スクロールとフラットデザインの企業サイトを幾つか皆さまにお見せしたところ、「やっぱり、そうだよね」と頷いている方々が沢山見受けられた。自社サイトは持っていなくても、他企業のサイトはチェックして研究されているのである。
この土日で急きょ立ち上げた弊社のWEB制作サイトCSSWEB。「読んでもらえる・見てもらえる・安心してもらえる」、つまり「キャッチコピーと文章」「デザインセンス」「セキュリティ」をホームページ制作の全面に打ち出した。華美な装飾を削ぎ落として残るものは、これまで私を信用して下さったクライアントと合意してきた、ホームページに必要不可欠な三位一体なのである。
これまで提供してきたSEO対策やアクセス解析の利用法など、今になって我が社が身を持って体験することになった。これぞ紺屋の白袴。ここに公開するCSSWEBのサイトは作りかけではあるが、レスポンシブ・ウェブすなわちマルチデバイス(PC、タブレット、スマホで閲覧可)のソースをなるべく簡素に書いた。日々に手を加えていく今後の成長度を御覧いただけると幸いである。格安プランを売り物とするサイトとは逆路線を進みながら、スタイリッシュな生き方を目指してきた私だからこそ売り込めるWEB制作の形でありたいと思っている。
コメント
HPを拝見いたしました。
失礼かもしれませんが、読みやすくて優しくて素敵なHPですね。お人柄が現れているように感じました。
「私のもの作りも、こうありたい」と思います。
頑張ってください。
的は逗子の素浪人様
感想をありがとうございます。急遽立ち上げたHPですが、制限時間内で私が持っているスキルをあれこれ投入しました。華美にならないよう、饒舌にならないよう、シンプルに徹したつもりです。
IT用語に不慣れな方のために、なるべく分かりやすく、他のWEB制作会社では書かない文章を綴ってみましたが、それを「優しい」と言ってくださるのでしょうね。カタカナ語が氾濫した業界に対し、ちっぽけながらも異端でありたいと思っております。