他人のふんどしブログ

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私は天才コメディアンといわれるH.K氏が苦手だ。
他人の失敗をあげつらって笑いを取るスタイルや、偽善者面したアピールの仕方が鼻に付くからだ。自分の芸はどこにあるの?と聞きたくなる。

そのH.K現象が、今はブログの世界に起こっている。他人のふんどしで人気を取ろうとするお気楽ブログだ。
アフィリエイトの仕掛けだらけで、あなたのお財布を狙う「罠ブログ」。
RSSリーダーで記事を集め、さも自分が!の題名で集客する「やどかリブログ」。
最もがっかりするのは新聞記事などを丸ごとコピベして、わずか数行の意見を書いただけの「感想文ブログ」だ。

感想文を書くのは、ゼロから書き出す作文とは違ったテクニックが要る。
対象となる書物のあらすじをどこまで盛り込むか、引用の仕方が下手だと単なる書き写しになってしまうし、それを避ければ「~だという」「~だそうだ」「~らしい」といった語尾の羅列になる。
意見の主張に走りすぎれば、何について語っているのか線路を外れてしまう。

某ラジオ局で映画評論に関わっていた頃、3分間で読み上げる原稿をどう組み立てるかで常に迷った。
配給会社で試写を見ての感想なので、ほとんどのリスナーはストーリーを知らない。
サスペンスなのかラブロマンスなのか、監督・俳優は誰なのか、どんなシーンが見所なのかと情報を提供しつつ、パーソナリティーの個性が出るコメントを織り込む3分間であった。
しかも毎日の番組であれば、マンネリ化しないよう手を変え品を変える。

売り物ではないブログの場合、誹謗中傷でもしない限り他人にとやかく言われる筋合いはないだろう。こう書くべきという、マニュアルもルールもないだろう。

しかし他人のふんどしを借りてまでランキングに拘るのは如何なものか。
Webで公開する以上は、自分の文章に誇りを持って欲しい。
ブログはあくまでも読者が見つけ出して読んでいくものであり、「トキメキ希望です」と届く一方的なスパムメールとは方向性が違うのだ。クリック損にしないで欲しい。

ブログ乱立の時代にも、そろそろ秋風が吹く気がするのは私だけだろうか。

コメント

  1. みあ より:

    はじめまして。
    ずっと読ませていただいています。

    他人のふんどしブログ、とは言い得て妙だなぁと思い、はじめてコメントをよせてしまいました。皆が表現者になるのは素敵ですが、人のものを借りてまで書く姿勢が全く不可解でした。本エントリを読ませていただき、溜飲の下がる思いでした。

  2. yuris22 より:

    みあ様

    いらっしゃいませ(^_^)

    ブログを拝見しました。
    ご自分の理念を正直な自分の言葉で綴っているのがステキです。

    どんなメッセージを発信するのか、なぜ読んでもらいたいのか、
    自分の言葉は嘘偽りがないのか・・、ブログは自己鍛錬の道場
    だと思っています。

    インターネットのおかげで誰にでも発表の場が与えられたのは
    画期的なことです。

    今日は電車での行き帰り、三島由紀夫の小説を読んでいました。
    もしも彼が今生きていて、もしもブログを書くとしたら、どれほど
    の影響力を発するのかな。
    文字の魔力にますます傾倒するこの頃です。

  3. 素浪人 より:

    先週だったと思いますが「日本のブログは死んだ」と言う題の記事があり読みましたが、内容?、一次資料が見つかりません。すいません。

    管理様の仰る様に、せっかく自己表現の機会を得て、さらに読者がいるならば、文章表現に対し真摯であるべきと感じますね。
    わたしは管理様の日記でずいぶん助けて頂きました。
    ありがとうございます。今後も楽しみにしています。

  4. Mimi より:

    日本のTVってくだらないバラエティーだらけで、雛壇に芸人とバラドルが並んでわざとらしいボケと突込みを連続している番組を誰もが面白いと思ってるのかと疑問を感じてサーチしたらこちらのブログにつきました。私はアメリカに住んでいますが、局数も多く多種多様な嗜好に対応する番組があります。硬派な歴史ドキュメンタリーから、過激なセックス&バイオレンスのギャグが含まれるコメディーまで。年齢制限レーティングが管理されているために、内容の幅を持てる背景にあるのでしょうか。日本では、娘と一緒にみているとハラハラする番組が夕刻地上波で流れる一方、大人の男女が見るには幼稚すぎるような恋愛ドラマばかりだったりします。将来的にデジタル化で局数が増えてレーティングがしっかりとすれば、もっと多様で、大人も楽しめるような番組が出来るのでしょうか?日本のTV番組は高校生レベルのものばかりです。ゆり子さんは、どお思われますか?

  5. Mimi より:

    ちなみに、アメリカでは、トークショーといっても、司会者とゲストが数人というのが普通なので、日本の雛壇式バラエティーを帰国したときに見たりすると、もの凄く異様な感じがします。テロップ挿入も、すごく変です。また、ドキュメンタリーやリアリティーショーなのに、途中で芸能人の雛壇お笑いタイムが挿入されたりすると消したくなります。ドキュメンタリーなら、ドキュメンタリーだけで、芸能人コメントを入れる必要はないと思うのですが、なぜ多くの番組があのような構成になってるんですか?「芸人&バラドルの雛壇でのボケと突っ込み」がやはり日本では人気なのですか?あれだけ1つの番組に多くの芸能人がでているので、あの芸能人達も大したギャラもらっていないだろうなという気もします。長くなって申し訳ないですが、すごく疑問なので、業界にいらっしゃる立場からコメント頂ければ嬉しいです。

  6. yuris22 より:

    素浪人様

    欲しい記事を検索エンジンで探すと、同じ文章が幾つも見つかります。
    オリジナルの記事を引用したブログたちです。

    Web上に溢れかえった文字たちのうち、重複しないものはどれほどあるんだろう?
    無駄な情報過多な世の中を感じずにはいられません。

  7. yuris22 より:

    Mimi様

    アメリカからようこそ。

    日本のテレビ放送のデジタル化については、5月1日の記事「見たい番組がなくなった」に所見を書きました。
    地上波ではデジタル化が進んで画質が綺麗になろうと、アメリカのようにチャンネル数を増やすことには総務省からの歯止めがかかります。
    何故なら地上波の民放放送局の売上は、系列の新聞社の経営に大きく影響しているからです。視聴者を地上波に引き止めるため、BSのレーティングを取らない作戦にも出ています。

    それなら何故、地上波の番組を面白くしないか?ですよね。
    大手広告代理店と制作会社・芸能プロダクションとの癒着にお金が流れていくのは今に始まったことではありませんが、手間ヒマかけた番組とりわけドキュメンタリーを制作する熱意が失われてきたことも関係しているのかなと思います。

    (次に続く)

  8. yuris22 より:

    番組制作会社が企画をあげる時、手っ取り早く代理店を納得させるのは「二匹目のドジョウ」です。今レーティングが取れている番組を模倣して自分の番組に視聴者を移してしまえば、制作の手間が減り予算取りも簡単。前例があるのでスポンサーも安心します。

    一方で例えば海外ドキュメンタリーを企画する場合、現地の下見に始まる段階からアシが出ますが、ポシャれば手痛い赤字。
    しかも1つの番組枠に対して安全パイを狙う大手代理店絡みの企画が集まってるのですから、よほどスポンサーに強力なコネでもない限り、熱血嗜好の中小制作会社は入り込む隙もないでしょう。

    (次に続く)

  9. yuris22 より:

    視聴者が低俗番組に甘んじていることに関しては、長年にわたるマインドコントールもあるでしょうね。
    いつも同じお笑いタレント達が集い、同じテロップが流れ、山場の前にコマーシャルが入る画一化されたパターンに慣れすぎてしまい、「今日も平和だ」的な安心感をもたらしてるんじゃないでしょうか。
    テレビの前には座っていなくても、聞きなれた声が部屋に流れている環境がパターン化しているのでは?

    以上は私の勝手な考察ですが、総務省が放送のハードよりもソフトに目を向けてくれることを願っています。

  10. Mimi より:

    ご回答ありがとうございます。なるほど、色々な背景があるんですね。大手広告代理店と制作会社・芸能プロダクションとの癒着というのはとても頷けます。米国では昨年の放送作家のストでも拍車がかかりリアリティー番組花盛りです。リアリティー番組はギャラ面でも低コストで局や制作会社が好むという記事を読んだことがあります。低い素人を集めた、The ApprenticeやSurvivor、American Top model、A Shot at Love等時々みますがが、結構面白いです)。海外ドキュメンタリーなんかも、芸能人を外国へ送らなくとも、数人のクルーで撮ったと思われる現地映像や専門家インタビュー、当事者インタビューなどで編成されたものでも企画が面白いと充分に見ごたえあります。こういう番組が多くなると芸能プロダクションからクレームが上がるんですかね。

  11. Mimi より:

    どちらにせよ、様々な古い癒着をブレークスルーするような新風を期待します。総務省にソフト面に目を向けて欲しいというのは全くの同感です。ただ、やはり実際は企業が変わらないと業界はかわっていかないと思うので、通信業界のソフトバンクの様なブレーカーが登場するのを待っています。Yurikoさん、影ながら応援してますね!

  12. yuris22 より:

    Mimi様

    地道ではありますが、こうした声が増えていくことが企業の改革につながるのですよね。

    応援してくださってありがとう!

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