日本語で『雨に微笑を』

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単純だけれど、雨が降ると雨の歌が聞きたくなる。しかも独りの時は、古い記憶を辿るような切ない歌がいい。段ボール箱のアルバムを探して見つけたナンバーは、ニール・セダカ『雨に微笑を(Laughter in the rain)』。YouTubeに本人の弾き語りがあったのでアップしてみた。

ニール・セダカといえば『おお!キャロル』『カレンダー・ガール』などで知られる’60年代オールディーズの巨匠だったが、ビートルズのアメリカ上陸と共に人気が急降下。ドサ回りの芸人となり過去の存在になっていたのが、屈辱を乗り越え、’74年にこの『雨に微笑を』で復活した。ラブソングの形をとりながらも、低迷期にあった彼の人生に降り注いだ雨(試練)を歌っているのだろう。再起の足がかりになったのは、かつての恋人であったキャロル・キングの存在かもしれない。

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そんなニュアンスも含ませながら日本語詞を付けてみた。メロディ譜がなかったので聞き取りでハメコミしたけれど、歌えそうかな。

“Laughter in the rain” Lyrics by Neil Sedaka

Strolling along country roads with my baby
It starts to rain, it begins to pour
Without an umbrella we’re soaked to the skin
I feel a shiver run up my spine

I feel the warmth of her hand in mine

Oo, I hear laughter in the rain,
walking hand in hand with the one I love.
Oo, how I love the rainy days
and the happy way I feel inside.

After a while we run under a tree.
I turn to her and she kisses me.
There with the beat of the rain on the leaves
softly she breathes and I close my eyes.

Sharing our love under stormy skies

Oo, I hear laughter in the rain,
walking hand in hand with the one I love.
Oo, how I love the rainy days
and the happy way I feel inside.

「雨に微笑を(日本語詞)」 Lyrics by Yuriko Oda

君と歩く田舎道
突然のどしゃぶり
傘もなくてずぶ濡れさ
背中が凍えちゃう

君が僕の手を包む

ウー、雨に微笑み
愛する人と行けば
ウー、雨は素敵さ
幸せは近くに

木陰見つけ駆け込めば
待てないキスの雨
木の葉を叩く雨音
目を閉じるささやき

嵐の下でふたり

ウー、雨に微笑み
愛する人と行けば
ウー、雨は素敵さ
幸せは近くに

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    おてんとうさま、きっと見ているのでしょうね。
    「雨もいいよ、きっと晴れが来る」と

  2. マービン より:

     かさぶらんかさま 素晴らしい日記をありがとうございます。実はマービンもこの曲は大好きで、1974年のころ、土曜の夜10時から湯川れい子さんがアメリカントップ40という番組をやっていて、1位の曲を番組の最後に日本語に訳して、朗読していました。すごく感動的な番組でした。この曲もそういうかんじで、1位に飛び込んできました。タイトル「雨に微笑みを」いいですよね。ただのラブソングではなくかれの歌にたいする愛着というか執念のようなものがつたわってきますよね。かさぶらんかさまの日本語歌詞もまた、素晴らしいですね、これからじっくり勉強させていただきます。
     「オーキャロル」のキャロルってキャロル・キングのことなんですよね、意外としられてないようですね。
     こんなに素晴らしい日記はみんなの宝物ですよ。
    かさぶらんかさま、体調にきをつけていつまでもみんなに感動を与え続けてくださいね。

  3. yuris22 より:

    的は逗子の素浪人様

    明日も冷たい雨みたいですね。空が今のうちにいっぱい涙を流してくれたら、みんなが楽しみにしているGWは、太陽の笑顔が続くでしょうか。

  4. yuris22 より:

    マービン様

    日本語訳の泣きどころ。英単語と違って日本語は、1音符に1文字しか充てられないので、センテンスが短くなるのが厳しいところです。例えば英語で”you”は1音符でも、日本語の「あなた」は3音符必要ですからね。従って俳句の五七五みたいに削ぎ落とされた文章が要求されるのですが、原詞と意味がかけ離れてもいけないし・・。常に頭を抱えています。

  5. 良い歌詞ですね。
    高校生の頃、好意を寄せる女性と歩く時雨が降らないか期待しものです。
    愛久傘が出来るから(笑) いやぁ~純情だったな。

  6. yuris22 より:

    湘南ミヤウチ様

    想像がつきます。せっかく2人で1本の傘に入ったのに、遠慮しがちだから肩がよけいに濡れちゃうんですよね。しかも傘をさしてる方が相手を気遣うあまり外に出ちゃう。初々しい時代でした。

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