コンサート会場の関係者席

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発売して数分後には完売してしまう人気アーティストのライブチケット。音楽関係の仕事をしていると、「○○○のチケット、裏で手に入らない?」といったお願いをされることがある。

頼まれると嫌と言えない私は、プロダクションや興行主を通してチケットを入手したこともあるのだが、今ではキッパリとお断りしている。それは高校時代の顔も覚えていない同級生からの依頼がきっかけだった。
「友だちも誘いたいから10枚ぐらい取れる?」「子供を連れてったら幾らになるの?」「チケット代は振り込むから郵送してくれる?」の図々しさにぶち切れて、「私はチケットぴあじゃありません」と電話を切った。

裏でチケットを入手するには、お世話になる方への義理が発生する。度重なれば今まで仕事を通して培ってきた関係にヒビが入りかねない。何よりアーティスト側の気持ちになれば、一晩並んででもチケットを買いたいファンの方が、百倍ありがたいと思うはずだ。

さらにもう一つ気に入らないのが、優越感。たいていのコンサート会場には、椅子の背に「関係者」と貼り紙をしたVIP席が用意されている。混雑した中を案内されてVIP席に座るのは、「私は下々とは違うのよ」的な優越感を味わえるが、周りから見れば羨ましいというよりは、いけ好かない人間に見える。
たとえ制作サイドであっても、お客様全員の反応が見えるいちばん後ろの席で、満席なら立ち見で、リハではない本番の成果を確認するのが筋だと思っている。

音楽とは話がずれるが、6月6日のニュースサイトに、東名阪自動車道の収受係員が、知人や友人たちに高速料金を半額にしたため解雇されたという記事が載っていた。障害者の半額割引を悪用して、約2年半にもわたり料金を不正に割り引いた理由は「知り合いにいい顔をしたかった」から。これも優越感が背景にある。

ズルをするのは、日本国憲法第14条に違反してるとまで大袈裟に言う気はないが、当事者たちにとっては貸し借りのできた関係。たとえ不正であろうと暗黙の了解で、恩を売られた側は菓子折りの一つでも返す必要が出てくる。決して心地よい関係の構築ではない。

欲しいものに長い列ができていたら最後尾に並ぼう。安く手に入ると言われても、負い目ができるようなら正規の金額で購入しよう。平等とはスカッと晴れた、雲ひとつない青空だ。
グレーの空に雨雲だらけの代議士たちには、文句を言いたい事が山ほどあるのだけれど・・・、話が長くなるので今日はここまでにしておきます。

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