MS Officeを「応答なし」にした犯人ソフト

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Wordが固まって仕事ができない~っ!! 昨日は丸一日、Microsoft Officeのフリーズ対策に追われていた。WordとPowerPointを立ち上げて作業を始めたところ、どちらも画面が白い霧に覆われた状態になって「応答なし」。ctrl+alt+deleteでタスクマネージャーを起動してCPU使用率とメモリを見ても、至って平穏で負荷のかかっている様子はない。ところがWordで改行のEnterキーを押しただけで白い霧地獄がモヤーッと広がり、保留中の青いクルクルが回り続けて止まらない。

SAFEモードで立ち上げたり、レジストリを変更したり、Officeの修復を試みたり、Microsoftのヘルプに従った対策を端から端まで試みてもダメ。Esetセキュリティを停止してもダメ。最後の手段でOfficeをアンインストールして新たに入れ直したが、症状はまるで変化なし。そこに追い打ちをかけるようにWindows Updateが振り出しに戻ったので、更新ファイルのダウンロードとインストールを繰り返す悪循環に陥った。再起動のたびにPCの立ち上がりは遅くなり、何か見落としていないかネット検索しても解決策は堂々巡り。最後に頼るのは積み重ねてきた自分の経験しかない。

冷静に考えよう。
1. 症状はいつから始まったのか。
2. 競合する新しいソフトを最近インストールしたか。
3. Normal.dot(汎用テンプレート)が書き換えられていないか。
4. ネット接続の有無に関係していないか。
5. 機能過多でアドインが障害になっていないか。

私の場合は上記2。ネットバンキング専用のTrusteer Rapportというウィルス対策ソフトをインストールしたのが原因だった。法人契約をしている銀行から何度も送られてきたメールに、Rapportのインストールが推奨されていたのである。無償と聞いて入れてみたものの、その結果は惨憺たるものだ。

ブラウザを立ち上げてからネット閲覧に至るまで、白い画面のまま数分間。ライセンス認証を必要とするMicrosoftやAdobeのソフトは一動作ごとに待たされる。インターネットに関係しているのか試しにLANケーブルを外してみたら、ソフトはサクサクと動きだしたので、ファイルの損傷といった物理的要因ではないことが分かった。

ここで行うべきは、直近にインストールしたシステム干渉系ソフトを疑うこと。「Trusteerエンドポイント保護」なるRapportをアンインストールすることで、悩み続けてきた不具合が全て解消し、パソコンの立ち上がりも快調になった。

連休中に大騒ぎになったIEのセキュリティホール問題のときもネットバンキングには迷惑を被ったが、今回はそれ以上。Officeが使えなくなるセキュリティソフトを企業に推奨するのだけは止めて欲しいものである。

信頼性の高いセキュリティソフトはユーザ数も多い。
今はノートンでもウイルスバスターでもなく、アバストがトップになった。私はESETを使ってきたけれど、意味不明な直訳が多いので、乗り換えようかと考えている。

世界の4億人ユーザーを守るセキュリティソフト【アバスト】

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    個人のネットバンキングですが、銀行から頻りに同じウィルス対策ソフトのインストールを勧めてきていますが、そのソフトの説明を読んでも、特に現状のセキュリティソフトの関連が不明だったので躊躇してました。また勘として、動作に関わりの深いソフトを入れると何が起こるか、不安だったので見送っていました。
    でもofficeに影響するなんて思っていませんでした。配布に関しての障害検証を疑いますね。
    ぼくような素人は路頭に迷うしかないなァ。

  2. yuris22 より:

    的は逗子の素浪人様

    このソフト、ずっと以前にお試しインストールをしてすぐ削除したはずなのに、Firefoxのアップデートに引っ付いて再インストールされたみたいです。コントロールパネルでプログラムのアンインストールをチェックして、初めて気付きました。
    Ttrusteerのサイトを見ると製造元はIBM。日本語で説明書きがありますが、まるで翻訳ソフトを使ったみたいに意味不明な文章です。なぜ日本の銀行が推奨してるんでしょうね。

  3. ako708ra より:

    Google Chromeの挙動がおかしくなったのをかわきりに、Google Chromeは応答せず終了したり、PCがスローダウンするは、再起動もシャットダウンもできなくなるは、hpのサポートの誘導でいろいろやらされ、ハードディスクかソフトウエアが破損しているかもしれない、最終的に初期化するしかないみたいな話になった末にたどり着いた記事でした。 こいつをアンインストールしたらあれはなんだったのかと思うくらいサクサク動くではありませんか!
    ありがとうございました~
    まったくっ!!この3日間を返せっ!使えないセキュリティソフト作るなIBM ! ですわ。

  4. yuris22 より:

    ako708ra様

    サポセンは「初期化」というアドバイスが得意ですよね。しかし昔のPCに比べ、今のPCはシステムが複雑すぎるしネット接続が前提ですから、初期化なんてした分には復旧するまでどれだけ労力がかかることか。
    今、私が腹を立てているのはIE11とGoogleツールバーの相性の悪さです。数回に一回はIEが固まって応答しなくなります。対策なんてどこにも載っていないし、他のブラウザを使うしかないのかなあと思っています。

  5. ひなポプ より:

    やっぱりそうですよね?
    私もここ最近Excelで同じ状態になり、今日は勝手に再起動しました。(T_T)
    一番怪しいのはTrustreetってヤツだな・・・と思い検索してこちらにたどり着きました。
    これからアンインストールしてみます。

  6. phil より:

    powerpointの同じ現象で悩んでいたのですが、本エントリの情報で解決されました。ありがとうございました。

  7. 通りすがりのカッコウ より:

    PCの起動異常の検査依頼。

    DiskLinux:起動、正常動作。
    ハードディスク検査:異常なし。
    セーフモード:正常動作。

    システムプログラムではなく、起動時に組み込まれるプログラムやデバイスドライバが怪しい。

    復元ポイントを確認すると、「Installed Rapport」で復元ポイントが作成されている。
    「プログラムと機能」を確認すると「trusteerエンドポイント保護」を最近インストールしている。ウィルスバスターが入っているのに。

    「trusteerエンドポイント」のトラブル情報を探してみると、結構あるある。

    IBMの社告(文書番号:WGS03018-JPJA-02)に『Trusteerは、2013年8月にIBMによって買収されました。』とありました。
    IBMは変なものを買ったのですかね。

    速攻削除で、円満解決! ◎

  8. Trusteer Rapport 重い 検索で辿り着きました より:

    オンラインバンキングを利用している某銀行がセキュリティ対策として勧めるので、おカネのことだから“何かあってかっらでは大変”とインストールして使っていました。
    Windows7で使用している分にはIEの立ち上がりに数秒時間が余計にかかるものの、“こんなものか?”と気にするほどでもありませんでしたが、最近Windows10のPCにして同様にインストールしたところ、IEもなのですが特にEdgeの起動に10秒前後かかり、体感的に気になるレベルまで遅くなり、何か操作をするたび冷却ファンが唸りを上げるようになってしまいました。
    名だたる銀行が勧めているのですし、昨今アップグレード問題で騒がれていますが、遅くとも2020年までにはWindows10が主流になっているのでしょうから、IBMには何とかしてもらいたいものだと思います。

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