どこから個人情報が漏れているのか、スパムメールが毎日届く。メールソフトはBeckey!を使っているので、フィルタリングマネージャーの機能から「サーバで削除する」を選んで、次からはシャットアウトするようにしている。
殆どが出会い系なので、今さら腹を立てるのも馬鹿らしいが、一つだけ許せないメールがあった。登録した覚えのないメルマガである。差出人はIT コンサルタント 松○○○で、 件名は「さん、あなたはアフィリエイト業界から追放されました。」
ギョッとさせる件名で本文を読ませようとしたのだろうが、プログラミング技術が稚拙なのだろう、「さん」の前に氏名が入っていない。それだけでも十分に礼儀知らずなのに、続く文章は喧嘩を売ってるとしか思えない。
「全てのアフィリエイター諸君、あなた方の時代は終焉に近づいている。。。」
「もし、あなたがアフィリエイトで生計を立てているなら、そろそろ、ハローワークに行ったほうがいいだろう。」
「もし、あなが今の生活に不満を持っているならば、あなたの人生の3分だけ、私の話に耳を傾けたほうがいい。もしくは、いつもと変わらない『つまらない日常』を一生続けるかのどちらかだ!」
相手を突き落としてから手を差し伸べる手法。好奇心を煽ったり、切迫感をもたらす心理的トリガーはアメリカのセールスにありがちだが、ネガティブな表現を冒頭に持ってくるなら、それを120%覆すほどの文章テクニックが必要になる。
しかしこの差出人の警告から感じ取れるのは、胡散臭さのみ。文面の後半になって「どうも、ご紹介が遅れました。情報商材レビューサイトを運営する○○○○です」と自己紹介しているが、自ら「ご紹介」してどうするのだ。最後には「ご連絡先」として自分のメールアドレスを載せているし、敬語の使い方すら知らないのだろうか。
不正入手したメールアドレス宛てに送ること自体がお客を怒らせ、罵倒する文章でさらに怒らせ、正しい日本語を使えずに馬鹿にされ、コストをかけて送り損のセールスメールである。
締めくくりはもっ悪質。「最近は、悪戯や不正登録が増えております。購読した覚えがない場合は、上記URLをクリックし、登録解除をお願いします。」って、不正登録したのはは貴方でしょ! クリックさせてメールアドレスが生きているのを確認する手口は見え見えだ。自らを追放して欲しい典型スパムである。
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