クリスマスソング三昧だった頃

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以前の話になるが、秋からクリスマスにかけては「苦しみマス」の時期が続いていた。
ディナーショーの構成に追われて詞を書き台本を書き、リハーサル、ゲネプロ、それ!本番。

アンコールが終り、カップルや家族連れがほろ酔い加減で帰って行った後、出演者とスタッフで小さな打ち上げをする。
「お疲れさま~!」「また来年!」「よいお年を!」

ホテルの駐車場で車のエンジンをかければ、カーラジオからはクリスマスソング。
幕張から首都高を飛ばし、湘南の家に着くころにはイブは終わっていた。

恋をする暇さえないクリスマス。
そのくせ切ない歌を書くことだけは、妙な自信があったかな。

下の歌は、クリスマスの資料を漁っていたら発見。
とある大物女性シンガーに書き下ろした、せりふ付きのオリジナルソングです。
70年代映画のワンシーンのように、平凡なアメリカの一家庭をイメージしたのだけれど、作曲は確か前田憲男さんだった記憶があります。

 

ポインセチア
    

「Christmas Widow」(クリスマス・ウィドウ)

「我が家のサンタクロースが天国へ行っちゃってから、クリスマスはずっと3人で過ごしてきたわ。
だんだん頼もしくなる子供たち2人と、相変わらずのんびり屋で涙もろい私。
ツリーを飾って、七面鳥を焼いて、苺がいっぱい乗っかったケーキを食べて・・。
どこにでもある普通のクリスマス。——–でも今年は、いつもと違うの。」

 子供たちを乗せて 走り出すスキーバス
 後ろの窓から 手を振るMy Dear Boy
 心配するなよと 生意気な口ぶり
 今はもういない あなたに似てきた

 初めてのゲレンデ むかえるChristmas Eve
 ホームシックと 怪我には気をつけて

     見送ったあとに ひとり残る
     私 Christmas Widow

     街にはJingle Bells 小さなケーキと
     陽気なレコード 買って帰りましょう

 鏡に向かって ポーズを決めるのは
 もうひとり我が家の おませなTeen Age Girl
 2時間も前から 待ちかねたチャイムは
 エスコート役の 彼氏のおむかえ

 初めてのパーティー ときめくChristmas Eve
 白いドレスが 弾んで駆けていく

     見送ったあとに ひとり残る
     私 Christmas Widow

     今夜はSilent Night 写真のあなたと
     グラスを合わせて 寂しさ祝いましょう

 今年からもう一度 ふたりでChristmas Eve
 思い出に住む 笑顔と過ごすの

     ソファーにもたれて ひとり眠る
     私 Christmas Widow

     今夜はSanta Claus きっとあなたが
     プレゼントを持って 空から降りてくる

     今夜はSilent Night そうよあなたが
     あたたかい夢を 贈ってくれるでしょう

コメント

  1. しのぶ より:

    Christmas Widow(クリスマス・ウィドウ)かぁ・・・

    少し私に似ているなあ・・・
    ゆりさんの感性、本当に大好きです。

  2. yuris22 より:

    しのぶ様

    気に入って下さってありがとう。
    何よりもの励みになります。

    しのぶさんにとって心あたたかなクリスマスでありますように・・。

  3. ツネ2 より:

    別世界の世界を見るようです。
    低気圧の移動で山も海も荒れ模様。
    でも、雪が降りそうなのでクリスマス気分になれるかも。
    逗子は降らないか。
    ということは、いい波が立つかも。
    川はやめて、いつものクラブへ行き、波乗りへ。
    (普通の海辺の民家の一軒家ですがね)
    みんなと鍋囲みながらワインと焼酎ですかね。
    ということで、生活がどんどん変わりますよ。

  4. 髪結いの亭主 より:

    クリスマスって本当は「静かな時間、空間」なんだよね?
    何かを感謝したり、反省したり。

    みんなが幸せなひと時が過ごせますように・・・

  5. たけぞう より:

    yuriさんはクリスマスの少し前に生まれたんですね。お父さんん、お母さんは嬉しくて二重にハッピーだったでしょうね。Merry your Happy Birthday!

  6. りえ より:

    お誕生日おめでとうございます!!

    ゆり子さんの詩の心理描写がいつもながら上手で感心します。

    感性一杯の表現、、これからも益々頑張って!!

  7. yuris22 より:

    ツネ2様

    いいなあ。
    なんだかユーミンの「ロッジで過ごすクリスマス」を思い出しました。

    アセンションに向けて変わり始める時です。
    明るいコメントをありがとう!

  8. yuris22 より:

    髪結いの亭主様

    クリスマス、大晦日、お正月と家族イベントが続きます。
    不思議とこの時期は天気も良いし、神様が見守っていてくれるのかもしれませんね。

  9. yuris22 より:

    たけぞう様

    誕生日プレゼントとクリスマスプレゼントがいつも一緒なのは不満でしたけれどね。
    お年玉まで一緒だったりするし・・。

    まあおめでたい時期に生まれたってことで良しとするかな。

  10. yuris22 より:

    りえ様

    誕生日を覚えていてくださってありがとう!
    本当に幸せな22日でしたよ。

    今は喜びも悲しみも経験が増えた分、もっと優しい詞が書けそうです。
    それだけでなく恋愛小説にも取りかかります。

    この場で出会えた私たちみんな、幸せのおすそ分けをしあえますように(^_^)

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