小坪漁港の寿司屋で地ダコ

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プロの技の魚が食べたい。そんなときは小坪漁港の寿司屋「久平」に行く。
場所がら地魚ばかりかと思ったら、創業30年余りにおよぶ江戸前寿司。酢でしめた青魚も職人の味で、わざわざ銀座からタクシーを飛ばしてくる常連もいるそうだ。

久平1
久平2

お昼時に訪ねたら、親方は卵焼きを焼いている途中。
「ちょっと待ってて」の声に、ゆっくりと冷蔵ケースを物色する。ヒラメの縁側が美味しそう。これは後で握ってもらおう。

作業が終わった親方に、まずはさっぱりと赤貝と鳥貝をつまみでお願いする。
大好きな青魚は鯵が旬だけど、刺身ではなく今回は「なめろう」を特別に作ってもらった。

大きめに切った身をネギと白味噌であえて、レモンを絞って頂く。
「なめろうに赤味噌を使うのは肉体労働者向けだよ。うちは白味噌にちょっとダシを入れて上品な味にしてるんだ」
思わず日本酒を頼みたくなる、まろやかな食感だ。

そして圧巻は地ダコ。ゆうき食堂の地ダコがお手軽派なら、ここのは正統派。
絶妙な固さと塩加減に惚れ惚れして、茹で方を教わった。
「塩とお茶っ葉、あとは酢を入れて茹でるんだ。この辺で売ってる大きさだと7分間だな。大きめだったら13分」。
笑ってしまうのは小坪の子供たちは、おしゃぶりの代わりにタコの足を1本持たされて育つとか。甘いキャンディーよりもずっと身体には良さそうだ。

話が弾むうちに驚いたのは、親方の一族は今で14代目。なんと鎌倉時代から続いている家系だという。
小坪は源頼朝が寵愛した女性「亀の前」を囲っていた場所だと、時代背景までレクチャーして貰った。

お寺に預けておいた家系図は火事で燃えてしまったと笑い飛ばす顔には、深く日に焼けた皺。小坪の太陽と潮風が刻んでくれた人生の歴史のように見えた。

コメント

  1. こまちゃん より:

    >プロの技の魚が食べたい

    そんな時、ありますよねぇ。
    新橋に内緒の店が1件あります。
    先週はシンコ(コハダの小さい奴)とか
    小さなスミイカのお造りとか、手の込んだ仕事の好きなご主人がやってるお店です。
    今回は九州の鯖でしたが、松輪の〆鯖は最高!

  2. yuris22 より:

    こまちゃん

    シンコ。手間は板さん泣かせだけど美味しいですよね。
    店によっては枚数制限されてたりして、貴重品扱いです。

    江戸前では煮蛤もいいなあ。
    神保町あたりのお寿司屋で、日本酒キリリで味わいたいです。

  3. 詩人たそがれ より:

    魚、酒 うまそゥ~! 覚えておこう。

    人生 楽しく生きたいもんですね。

  4. yuris22 より:

    詩人たそがれ様

    人間なんて単純なもので、美味しければ幸せ、お腹いっぱいに
    なれば幸せ、食事は人生の大きなポイントを占めますね。

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