緊急地震速報サービスが、テレビ・ラジオ・携帯電話などのメディアを通して広がっている。
個人的に安価で利用できるものはないかと探したところ、weathernewsが行っている個人向け緊急地震速報 The Last 10-Secondが見つかった。月額315円のウェザーニュース会員になれば、パソコンから誰でも利用できる。
さっそくアプリをダウンロードしてインストール。住まいの緯度・経度の入力など通知設定を行った。これで地震が来る前に本当に知らせてくれるんだろうか?
気象庁ホームページを見ると、以下のように書かれている。信憑性はありそうだ。
『緊急地震速報とは地震の発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データを解析して震源や地震の規模(マグニチュード)を直ちに推定し、これに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度を推定し、可能な限り素早く知らせる情報です。』
(気象庁ホームページ「緊急地震速報とは」より引用)
そしてある日、運命の時がやってきた。
パソコンに向って作業していると、いきなり日本地図の画面が立ち上がる。けたたましいサイレンが鳴り「緊急地震速報を受信しました」の音声。
えっ大地震が来るの!? どうしようどうしよう・・と腰を浮かせながら何も出来ない。
画面を見れば地震到達までのカウントダウンが始まっている。絶体絶命だ!
で、気がついた。最大震度3、到着まで270秒、震源地は北海道東方沖。
ホームのポイントから、はるか離れた北海道沖に赤い×が付いている。
やがて10、9、8、7・・1、0の音声カウントダウン。足元は微動だにしなかった。
ホッとした後に不安。もし震源が近ければ、キャーキャー騒ぐ間に家具の下敷きになってたかも。大地震がくる10秒前で何を最優先できるのか、とっさの判断には自信が持てない。
緊急地震速報についての限界を調べれば、さらに不安。
P波とS波の到達がほぼ同時である直下型地震など、震源に近いところでは情報が間に合わないことがある。震度で+-1程度の誤差がある。誤報の可能性もあるなど、問題点が多いのだ。
最近では気象庁より3~4秒早いという地震計内臓システムも売り出されているが、ハードを購入するとなると費用が嵩む。
ちなみに私の住んでいるマンションは、土丹と呼ばれる非常に強固な層に直接基礎で建っているそうで、柱も壁も地震対策はバッチリらしい。とりあえずはホッ。
家主を守ってくれる家に期待しつつ、肝の据わり方の訓練でもするとしよう。
コメント
「10秒で出来ること」=「自分を守ること」で一杯な気がするなあ。
とにかく自分が助けられる側にならないことが大事と思う。その為にも精度が悪くても情報はありがたいけど未導入でがす。
その前に家具の固定だけはしっかりとね。
素浪人様
覚悟していた10秒前と予期せぬ10秒前とでは、やはり自分の身を守ることで
精一杯ですよね。
幸い我が家では家具の下敷きになる確率はかなり低いのですが、外出してる
時だったら・・・。
考え始めると、地震王国の日本では身が持ちません。