心の光合成をする朝

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相変わらずの原稿書きは続くが、ずれ続けた生活のサイクルが夜型から朝型に戻ってきた。それに併せて今朝は暖房いらずの暖かさ。本当に春が来たのを確かめたくて、外の様子を見に行く。

道路へ降りる階段の途中、眩しさに立ち止まると、植え込みの花たちが太陽に向かっているのに気が付いた。「ちょっと、こっちを向いてよ」と怒りたくなるほど、開いた花も蕾もみんな揃って同じ方向を拝んでいるのだ。

朝陽を浴びる花たち

彼らは無言で生き物のルールを示している。雨が降るときはびしょ濡れになり、風が吹くときは左右に揺られるけれど、根がしっかりしていれば流されることも飛ばされることもない。自然のなすがままに存在していれば、必ず太陽が戻ってくるのだと知っている。

「世の中は今より他はなかりけり、過未は知られず、他所へは行かれず」(山本玄峰老師)
人間は過去を悔やんでも戻れないし、未来を憂いても先は見えない。現在以外の場所に行くことはできないのだから、今を忠実に生きるしかないのだ。

一緒に光合成が出来たよ。花たちの背中に「ありがとう」を言って仕事場に戻った。私も負けずに、一生懸命生きている言葉を紡いでいこう。

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