もののけ姫の森で出逢うもの|屋久島の白谷雲水峡

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しばしブログをお休みして、2回目の屋久島旅行。4ヶ月ぶりのローカルな空港に降り立つと、見慣れた風景が出迎えてくれる。

今回は仕事がメインの旅ではあるけれど、どうしても行きたい場所があった。
「もののけ姫の森」がある白谷雲水峡。前回は1時間の弥生杉コースだったのを、何としても太鼓岩往復コース5時間に挑戦したい。
リュックにお弁当と飲み物、天候の変化に備えたレインウェアを入れて出発した。

白谷川に跨る吊橋を渡ると、整備された遊歩道はおしまい。楠川歩道からは木に結ばれたピンクのリボンを辿りながら、ゴツゴツした岩に足を乗せて上っていく。

ピンクの道しるべ

歓声を上げていた今までの道はただの初心者コースだったと気付く時、立ちはだかるのは森の番人たち。
獲物を狙うワニ、ガオーッと吼えるライオン、どーんと構えたトノサマガエル・・、苔むした岩や樹木がまるで猛獣のように見えるのだ。彼らを怒らせないようにそうっと横を通り過ぎる。

ワニ
ライオン
トノサマガエル

腰を折り曲げて「くぐり杉」を通り、枝が七本の手のように伸びた「七本杉」を過ぎると、待ちに待った「もののけ姫の森」の看板が現れる。

くぐり杉
七本杉
もののけ姫の森

森の静けさは一層深まり、緑の苔たちは全てを覆い、木漏れ日が虹のように降り注ぐ。
ガサッという音に振り向くと鹿がキョトンとこちらを見て、シャッターを押すまで動かずにいてくれる。

苔の庭
木漏れ日
鹿に出会う

寝転んだら太古の夢が見られそうな苔のベッド。「ここに座って」と円形のベンチを用意して待っている木。触覚を伸ばして「おいでおいで」する切り株。
いつの間にか私も彼らの仲間になり、一呼吸するたびにマイナスイオンが細胞に浸透していく。

苔のベッド
円座に立つ木

どうしてこんなに身体が軽いんだろう。
途中で擦れ違ったガイドさんが「太鼓岩までのラスト10分はキツイですよ」と教えてくれたのも何のその、足の置き場を探すことなく、岩から岩へと鹿のように飛び跳ねて行けるのだ。
生まれるずっと前、こんなふうにして森を駆け巡っていた記憶がかすかに蘇る。

遠い記憶

勾配がさらに急になったところで、太鼓岩へ5メートルの道しるべ。
上りきったところで視界がいきなり開けた。曇り空だけど視界は良く、遠く山々の稜線が薄紫に広がっている。滑らかな岩の上に腰を降ろせば、感激は頂点に。雄大な自然を作った神の御業に手を合わさずにはいられない。

太鼓岩へ
太鼓岩から
太鼓岩から2

帰り道、もののけ姫の森を出ようとすると声が聞こえた。「帰らないで」。
振り向くと、枯れかかった樹木が語りかけてくる。ささやきはだんだんと数を増してエコーになって耳にこだまする。

また来るね。あなたたちを守るからね。後ろ髪を引かれながらサヨナラした森。
瞼の奥のデジャブに、いつでもワープして行けそうな緑の故郷が加わった。

コメント

  1. 素浪人 より:

    まず、ご無事で何より。
    天気も良く念願の一つを叶えられ、おめでとうでごわす。
    拙者も「屋久島の森番」を希望致す。
    (なんかうん*年ぐらい若返りそう、***服が眩しぃ~い!ご無礼!)

  2. yuris22 より:

    素浪人様

    初日の夜は雨に降られましたが、あとは天候に恵まれました。
    1週間に9日雨が降ると言われる屋久島でも、晴れ女が通用したのは快挙です。

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