3000年の命を10年で滅ぼす者|屋久島

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春分の日とは言え、急に寒い1日だった。
小雨が降り風が吹き荒れているのに、空にはおぼろ月が浮かんでいる不思議な夜。
悠久の自然が成す術は、たかだか数十年生きてきた人間の頭では計り知れない。

春分の日の月

地球温暖化対策に向けてNHKが制作したBS番組『出発します!地球に触れる・エコ大紀行』を見た。
世界遺産であり「東洋のガラパゴス」とも呼ばれる屋久島からの生中継。このブログにも載せている昨年初めて旅した感動の島が、映像を通して懐かしく優しくそして悲しげに、私の心をコツンコツンとノックした。

海外旅行の経験はなくとも屋久島には誰より詳しいガイドのT氏。美辞麗句など知りようもない朴訥な言葉が、ストレートに胸に刺さる。
「屋久島が世界遺産になって、果たして良かったのかどうか。観光客を嫌う島民たちもいれば、島の人口の半分は観光業で生きている」
「ガイドをしながらあえて見せたいのは、森の悲しい物語だ。人間が越えてはならない一線を越えてしまったことによって、森の衰弱が年々早くなっている」

白谷雲水峡(屋久島自然休養林)に息づく推定樹齢3000年の「弥生杉」。
見上げて感動するリポーターに対し、この木は瀕死の状態で何とか生きているんだとT氏は訴えた。
なぜなら木が生きていくのに欠かせない根っこの部分を、1999年に誰かがノミとノコギリでごっそり削ぎとっていったからだ言う。花崗岩の上にしがみ付いて育つ屋久杉にとって、わずかな水分を吸い上げる根がどれほど生命に直結したものか。
切り取られた部分から弥生杉は腐り始め、この10年で驚くほどの衰弱が進んでいる。
長い長い3000年のうちのたった10年で・・、心無い誰かのせいで・・。

弥生杉1
弥生杉2
弥生杉3

アップしたのは昨年12月に旅したときに撮った写真。
僅かこれぐらい削れただけで?と思うかもしれないが、空を指差す枝は弱々しく、木の葉は他の樹木よりも白茶けている。

弥生時代に一粒の種が芽を生やし、どれ程のあいだ人間たちの栄枯盛衰を見守ってきたのだろう。
環境破壊。地球温暖化・・。惜しみなく水と酸素を分け与えてくれた自然に、私たちは恩を仇で返そうとしている。

コメント

  1. 素浪人 より:

    ほんまにこうゆう輩は同じ目に遭わせた方がいいと思う。
    「心無き誰か」といことは「人」だよね?
    でも「心がない」何かを「誰」と「人間」扱いしないといけないのかね?

  2. yuris22 より:

    素浪人様

    自分1人ぐらい、たったこれぐらい汚しても・・と、同じ事を考える人間が
    周りには千倍、一万倍もいる。
    その結果が取り返しのつかない環境破壊に繋がっているのだと思います。

    身動きのできない樹木を痛めつけた人間が幸せになれるのかどうか、
    しっぺ返しがくるような気がしてなりません。

  3. 金森秀晃 より:

    はじめまして、金森秀晃といいます。
    経営者のブログを探してたどり着きました。

    私は
    東京・飯田橋でリラクゼーションサロンFee’zを経営し
    その他、スクール事業や物販事業などをやっています。

    経営者・カイロプラクター・講師・ファンドマネージャーと
    肩書きはいろいろ持っているのですが
    まだまだ未熟者です。

    同じ立場の経営者の方のブログに触れて
    たくさんの情報を吸収し、勉強していこうと思います。

    今後ともよろしくお願いいたします。

  4. yuris22 より:

    金森様

    自己紹介をありがとうございます。
    さっそくブログを拝見しました。

    何より印象に残ったのは「出会う人間に恵まれている」と語られている
    ことです。
    私も山あり谷ありの人生ですが、辛いときも決して1人ではなかった。
    手を差し伸べてくれる「愛」たちに恵まれてきました。

    貰うばかりではなく、今は私が捧げる番。
    愛することのチェーンを広げていきたいと思っています。

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