才能の種から芽が出ること

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テラスの植木鉢に幸せな現象が起きている。先日auショップで貰った「緑の種」を撒いたところ、予定発芽日数(?)より5日ほど遅れて、スイートバジルの芽が3つ生えてきた。毎朝「おはよう」と声をかけながら水やりをしていると、我が子のような愛情がわいてくる。

実はこの植木鉢には2月にも別の種を撒いた。パッチワークキルトの先生から分けてもらったオキナワスズメウリ(沖縄雀瓜)の種だ。直径2cmほどの赤い実に白い筋が入った瓜で、人いわく「修正液で落書きしたミニトマト」。まるでキャンディーみたいな愛らしさが気に入ってさっそく種蒔きを試みたのだが、1ヶ月経っても何の反応もない。「おくて」なのかなと、辛抱強く毎日水をやりながら待ち続けること更に1ヶ月。ついに諦めてスイートバジルの種を撒いたという次第である。

芽が出るのを待っている間、PHPグループの代表・江口克彦氏の言葉が何度も浮かんだ。
「やりたいこと、自分が持って生まれた能力は違います。いくら好きでやりたいと思っても、その能力がなければ自滅するだけです。持って生まれた能力を選択すれば、自分でも信じられない成果を手に入れることができます。それを見極める冷静さが大切です。」

誰にでも持って生まれた能力がある。それに気づいて育てるか、それともお門違いな方面に進むか、歳を取るほどに道の選択は難しくなっていく。私の場合は小学校の先生や作詞の師匠のおかげで、それも能力を褒めて伸ばしてくれたことで、物を書くことを生業にできた。芽が出る種だと周りが気付いて、教えと励ましの水を与えてくれたのである。

学校は入学シーズンが終って日々の授業が始まる頃。好きな教科に触れた子供たちは将来の夢を描き始める。右へ習えの平均点を取ることがベストではなく、その子にしかない種から芽を出させ、花を咲かせることが本来の教育なのだと、親と先生は気付いて欲しいと願っている。

植木鉢のスイートバジル。元気に育てて、友人たちに美味しいパスタ・ジェノヴェーゼをご馳走できる日を楽しみにしていよう。

スイートバジル

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