赤面のフラメンコダンス

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何とか雨を免れた昨夜は、新宿の河田町にある小笠原伯爵邸を貸しきっての「魅惑のスペインナイト」と題する納涼パーティー。ここは昭和初期に小笠原家第30代当主・小笠原長幹伯爵が芸術の粋を結集して建てたスパニッシュ洋式の館で、修復後の今はレストランやパーティースペースとして利用されている。

タクシーを玄関に横付けすると、タキシードのスタッフがうやうやしいお出迎え。玄関左側の化粧室からして華麗な内装に驚かされる。ドレスコードが「スペインをイメージした服装」だったのに、逗子の海のイメージで来てしまったことを後悔した。とはいえ私は主催者側なので、ゲストのご案内係に徹するのみである。

小笠原伯爵邸玄関
小笠原伯爵邸ロビー
化粧室

ゲストの紹介が終わってシャンパンで乾杯すると、メインダイニングに面している庭園に移動。白いバラの生垣、ガーデンテント、大鍋でパエリアを作るシェフ、トレイにワイングラスを載せて行き交う給仕たち・・、まるで「華麗なるギャツビー」のパーティーに紛れ込んだような錯覚を覚えた。

食事はコース料理でもブッフェスタイルでもなく、雑談しているゲストの輪へ、給仕たちがトレイを持って近づいてくる。一口サイズのオードブルに取りやすいよう串を刺したものを「いかがですか?」と差し出されると、次々にいったい何本食べたことか、「わんこそば」ならぬ「わんこオードブル」のようにお腹が満たされる。

小笠原伯爵邸2
メインダイニング
ガーデンテント

夜8時を回ると、シェリー酒を飲みながらパティオへ。お待ちかねフラメンコのアトラクションが始まった。昔からフラメンコギターを聴くと血が騒ぐのが私の癖。気分が高揚して身体でリズムを取っていると、赤いドレスのダンサーが手招きする。こうなりゃ酔った勢いだ。向かい合い、スカートを振りながら一曲踊ると、なんと恥ずかしいことか、みんなが取り囲んで拍手をくれるではないか。
肩をすくめてダイニングに戻ると「いやー、良かったよ」と日本酒攻撃、ワイン攻撃。お客様をもてなす側が、大酔っ払いの元気なおネエさんになってしまったのは後悔しきりであった。

フラメンコ1
フラメンコ2
フラメンコ3

それにしても今週は毎夜飲むのが忙しく、日曜日まで続く。ダイエット計画が先送りになることよりも、イケイケハイドが今夜は何をやらかすかと不安になるA型ジキルである。

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    A型???
    あッ! アルコールですか・・・なるほど。
    今夜もイッテください!

  2. yuris22 より:

    的は逗子の素浪人様

    今夜は3軒でした。早めに切り上げて帰ったのに、何を喋ったかは覚えてないかもしれません。でも待ってました!と出迎えてくれた与六で全てが帳消し。膝に乗せて撫で撫でしながら、私の最高のパートナーです。

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