自分に厳しく、周りには優しく

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秋の夜長ではなく、書斎でパソコンにお付き合いする冬の夜長。ホームページ管理の仕事で、ローカルデータをサーバにアップするFTP(ファイル転送)の作業を行っている。本来ならば一昨日には終わっていたのに、元データに不備があったため再アップロード。数メガの重いデータは通信が混んでいる時間帯はフリーズするため、結局夜中の孤独な作業となる。外出できなくてストレスは溜まるし、徹夜はお肌に悪いのだ。

しかもこの作業中に恐ろしい出来事が発生した。家じゅうに焦げ臭い匂いが蔓延し、近所が火事かと慌てふためいたところ、階下のキッチンで煮込んでいたデトックススープが原因であることが判明。駆け下りてレンジの火を止めたものの、仕事に夢中になると時間を忘れてしまう性分に改めてガックリきた。

今回はボランティア関係の仕事なので、スタッフに流すとコストが発生して赤字になる。ましてや父親の家訓「念には念を。さらには念を」を受け継いだA型の娘としては、他人に振った仕事をチェックすると細かいミスが目に付きすぎて、自分でチマチマ修正することになる。無償仕事に没頭する私は本当にバカバカバカ!一匹狼でしか生きられない由縁だろう。

昨日はあたふたと横須賀へ行き、高血圧の定期診察を委ねている主治医に近ごろの相談をした。血圧のアップダウンが激しすぎるので安定させる薬を所望したところ、「薬はダメ。仕事のやり方を変えるべきだよ。そういう年齢が来たんだから周りに振ったらどうかなあ。僕は持ち場持ち場に任せて、自分が動けることだけやってるよ」と説教されたのである。
「周りが信用できないから自分でやってるんです!」と言いそうになり、違うなと、自分の狭さを思い知った。どうしてスタッフを信用できないの?信用できないスタッフに発注する自分こそダメ経営者じゃないの?と思ったのだ。

社長はナンバーワンである。しかし技術や運営、営業、経理などにおける全てについてナンバーワンである必要はない。自分より劣っていると思う人間を見下しているうちは、会社は大きくならないのだ。必要なのは、特化された才能を持っている人材を尊敬し、誠意を持って仕事をお願いする心の器じゃないだろうか。それが欠けていた自分を大反省して、もう二度と偉そうなことは言わないぞと決心。初心に戻れである。

パソコンと向き合っているFTP作業は朝まで続きそうだけど、F通で講師業をしていた頃が懐かしい。Macしか使えなかった私が一夜漬けでWindowsを覚え、ホームページ作成講座の助手になり、やがてはデータベースやプログラミングを教えるまでに至った。受講生に負けじ!と猛勉強しつつ身に付いたスキルのおかげで会社まで作り、細々ながら生き続けている。学ぶべきはその先。

ホップ!ステップ!ジャンプ!で、来年は飛躍の年になりますように。
試行錯誤で脱皮していく私を応援してくださいますようお願い申し上げます。

画像は食事中の私に甘えている与六。「ごめんね、待ってたね」と言いたくなる顔です。

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追記:
夜食をとりながらテレビを付けると、NHKの「プロフェッショナル」という番組にイチローが出ていた。
「これから何かを欲しいというよりは、苦しみを追求したいんです。」
限界にチャレンジする苦しみこそ最も欲するものだというストイックな精神。アシジの聖フランチェスコみたいです。

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