また年が明けた。クリスマスイブから仕事漬けの1週間が続き、28日から友人たちと2泊3日で鬼怒川と下田を回る強行軍の温泉旅行。帰ってきた夜には逗子で踊りまくりの忘年会。そして買い物&大掃除の大晦日という慌ただしい年の瀬だったが、やっと与六と水入らずの新年を迎えている。
一緒にソファーに座り、久しぶりに見た紅白歌合戦。歳を取ったなあと思ったのは、始まって1時間経っても登場するアーティストを知らなかったことだ。結成15周年のポルノグラフィティでさえ初めて聞いたような曲。私の現役はドリカムで終わったのかなと思いながら、小学生の頃に楽しみにしていた紅白を思い出していた。「早く早く!始まるよっ!」と家族をテレビの前に呼び寄せても、アイドル歌手に対してチンプンカンプンの父は「下手だな。何ていう名前なんだ?」と面倒臭がる。もっとテレビの前にいてと願いを繋ぎ、やがて北島三郎あたりが登場する頃になると、今度は演歌の分からない私が眠くなる。そしてやがて年齢を重ねると共に、一緒に紅白を見る人は数が減り相手が変わり、今夜は与六のみになった。
ついこの間まで仔猫だった気がする与六も、桜の咲く頃には5歳だ。人間で言えば30代半ばで、落ち着いた大人の猫になるらしいが、口の周りに白い髭が生え、運動能力が低下し始める老いの入り口の年齢でもあるらしい。
とは言え人間の歳の取り方も、中年を過ぎたら動物と大差ないように思えるこの頃。もしかして一年の間に二つ三つ歳を取ってるんじゃないかと、加齢がスピードアップするのを感じる機会が増えてきたからだ。重力の法則で頬は弛むし、目尻の皺は高級クリームを塗っても消えない。遅刻しそうになって駅までダッシュすれば、3分でゼイゼイハアハアと息が上がって走れない。クローゼットに並んだ服はサイズと色が合わなくなって、何を着たらいいのか分からない。加齢とは経験という価値ある財産が増えることなのに、一方で老化とは「ないない尽くし」のオンパレードのようだ。
人生を鉄道に例えるなら、きっと今がポイント切り替えの時。登り坂を一直線に突っ走る線路から外れて、ゆるやかにカーブしながら下っていく線路に切り替える。そこを走るのは駅に止まるたびに特急の通過待ちをする鈍行電車。乗ってくれる乗客は少なくても、自分の立場を認めなきゃいけない時が来たんだと思う。
アンチエイジング全盛の世の中だけれど、永遠の若さを求めるのはもう止めなきゃね。紅白出場の若い歌手を知らないことは恥ではないし、自分の年齢に相応しい自然体のスタンスでいればいい。無理しすぎた自分にお疲れさまを言い、よっしゃ!とポイントを切り替えて再出発すればいいのだ。切り替えた先には新しい世界と仲間が待っている。
寝る前の洗顔をして去年の垢を落とし、すっぴんぴんな私。長年の皺やシミが消せない私。こんな古車両の鈍行列車でも新しい世界で役に立てますようにと、枝分かれした線路に走り出している。未知なる世界に向かうワクワクに年齢は関係ない。
さてさて話題は変わりますが、猫の衣装を作成しているキャットプリン様にお世話になり、午年のコスプレをさせた与六カレンダーを作りました。マタタビ入り人参のおかげで、例年にないショットが撮れたかなあと自負しております。
独り善がりで恒例にしているデスクトップカレンダーと、携帯の待受画面。もしお気に召しましたらサイズを選んで画像をクリック、別ウインドウが開いたらダウンロードして下さいませ。(マウスポインターが+マークになっていたら更にクリックして、画像を最大サイズにしてからダウンロード)
明けましておめでとうございます。本年もお付き合いくださいますことを切にお願いして、あと数時間後の初日の出に願いをかけましょうね。
コメント
愛の賞味期限∞。
ぼちぼちだけど深さ、高さはは測り知れず。
頑張ろう!
明けましておめでとう御座います。
今年も宜しくお願いします。いつも更新を楽しみにしています!
こまちゃん
新年おめでとうございます。いつも読んで下さってありがとう。
ぼちぼちとマイペースで更新していきますね。
的は逗子の素浪人
深さと高さ、そして広さですね。
これからですよ!(^^)!