お客様は「恋人」です

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自宅と事務所を兼ねていると、主婦向けのセールス電話に悩まされる。
その手の電話は開口一番、同じ台詞だ。
「こちら○○と申します。奥様でいらっしゃいますか?」

適当にあしらえば良いものを、今朝はたまたま虫の居所が悪い。
「どうして私が奥様だと思われるんですか?」
「朝から家にいる女は奥様と決まっているんですか?」
禅問答をふっかけているうちに、プチッ、ツーツーツー・・・。あら、切られちゃった。
仕事中なのにアイデアの風船は萎んで、代わりに不快感が膨らんだ。

気分転換しようと、車で買い物に出かける。
前がつかえているのに、セカセカと煽ってくる営業車。バックミラーでドライバーを睨む。
偶然同じ駐車場に停まったので、サイドボディの社名を見れば某清掃サービス会社。
絶対この会社には頼まないぞと心に誓い、頭の中に余計な記憶が増えた。

家に戻って駐車場に入ろうとすれば、続いてタクシーがやってきた。
ハザードを点けて先に行かせようとしたら、「迎車」なのに辛抱強く後ろで待っている。
車線内に車を停め終えると、ドライバーが軽く会釈して横を通り過ぎた。
社名を見れば、飲みに出かける際いつも呼んでいる某タクシー会社。親しみが湧いてきた。少々高くても、またこの会社にお願いしよう。

私事ながらお客の心理。
チラシをばら撒いてドアをいくら叩かれても、「安い」「有名」だけじゃ買う気がしない。
お客が自ら階段を上がってきて、会社のドアを叩くように仕向けてくれなくちゃ。

なぜならお客はお伺いを待つ「神様」ではなく、感情で動く「恋人」だからだ。
ホロリとさせ、ニコリとさせる”I love you”を期待します。

コメント

  1. しのぶ より:

    最近、ちょっとしたことで気分が上がり下がり・・、どちらかというと下がり気味でしたので、「ああ、ゆりさんも虫の居所の悪い時があるのか」と、少しほっとしました。

    お客の心理は、私もものを販売する立場なので、ヒントになりました!お客様の心を掴むというか、サービスを含めて何を求められているのかを分析して、それを供給するのが秘訣ですね。
    この分析が難しいのですけれどね・・・。
    情報を収集してみます。

  2. yuris22 より:

    しのぶ様

    いえいえ私とて、感情の赴くままに生きております。
    当たり所にされたセールスマンはお気の毒でしたが・・(^_^;)

    聞いた話で恐縮ですが、お客様が快く物を買ってくれたときに、
    「何が一番お気に召しましたか?」と聞いてみると良いそうです。
    思わぬヒントが得られるそうですよ。

  3. 相模 ワン より:

    確かに、僕がよく訪れる目黒の某喫茶店は、
    僕が『神様』だなんてありえない関係です。
    店主は『亀様』ですが。

    ただし、ある意味『恋人』を超越した関係というのでしょう(笑)

  4. 亀吉 より:

    う~ん、お客様は恋人・・・。
    そうだね、お客様は感情で動くよね。
    こっちが好きなお客様は常連になってくれる。
    中には勘違いしている常連さんもいますが・・・。

  5. yuris22 より:

    相模ワン様

    忘年会で見たお2人の愛憎シーンは、確かに『恋人』を超越しておりました。
    『夫婦』と呼んで然るべきなのでは?
    次の就職先が決まりましたね(爆)

  6. yuris22 より:

    亀吉様

    >中には勘違いしている常連さんもいますが・・・。

    それがTJだとかマダムだとかは口が裂けても申しません。
    もっと言えばそれが相模ワンだとは、公明正大に叫びましょう!!

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