確定申告書の作成がやっと終わった。
今年は税理士に依頼せず青色申告等も自分で行ってみたものの、書斎は資料の海となり足踏み場もない状況。
税務署より送られてくる「所得税の確定申告の手引き」は使い辛く、申告書の記入欄は小さくて書き込み辛く、領収書と下書き用のコピー紙が散乱していく。
インターネットのプロでありながら、e-Taxにしなかったのは紺屋の白袴。こんなことならもっと早く手をつければ良かったと後悔しきりだった。
物書きを始めてからの悪い癖はずっと続いている。お尻に火が点かないとヤル気にならない。これには有名なお手本がいて、遅筆で有名な井上ひさし氏に至っては舞台の初日延期までやらかしてしまうツワモノだ。
人間には「集中型」と「分散型」の二種類があるようで、私の場合は溜めに溜め込んで一気呵成に片付ける、逃げ場のない「集中型」かと思う。言わば火事場の馬鹿力。
締め切りまでの時間をペース配分した余裕たっぷりの「分散型」が羨ましいのだが、出来ないものは出来ない(きっぱり!)。
以前ミュージカルの脚本を書いていた時のこと。
締め切りは過ぎているのにまだ三分の一も書けていない。しかも年の瀬が近づくことで溜め撮り用の放送台本は書きまくらなくてはいけないし、ディナーショーの構成で身体は拘束されるし、なによりも飲み会が忙しい(^_^;)
「年内には何が何でも上げてくださいよっ!」と怒る舞台監督をなだめつつ、仕上がったのは12月31日の夜であった。テレビの『行く年くる年』では除夜の鐘が鳴り、渋滞の中を鎌倉の家までやってきた舞台監督に原稿を渡して、パッタリと倒れた。
血尿を伴う高熱にうなされて病院に行けば、診断は急性腎炎。入院して生検、その後も定期的な検査が義務付けられたIgA腎症という後遺症を引き摺っている。
それでも、それでもだ。土壇場にならないとペン(ワープロ)が進まないのは今も同じ。夏休みの宿題を8月31日に集中して仕上げた小学生時代から、一向に変わっていないのだ。
一昼夜、飲まず喰わずで仕上げた確定申告書を前にしみじみ思う。
三つ子の魂百までも。「分散型」になれる日は、次に生まれ変わったときを期待しよう。
コメント
お疲れ様でした。
毎年この時期は、本当に嫌ですね!!
所得税の申告そして、
いつの間にか、消費税の支払いだの
事業税、や予定納税って、、、本当に
この税金、、無駄に使われているかと思うと
腹立たしい限りですね!!
そういえば以前「電卓をぱちぱち・・・」とか書いてましよね。その時「あれ?PCじゃないの?」と頭の隅によぎりましたが、後の祭りでしたか。
その申告書て、一発で受理されるの?「あーだ、こーだ」突っ込まれないの?
私は役人の宴会費用を源泉で納めて、河口で怒っているリーマンです。
でもすごい修羅場、さすが管理様は場数がちがう!
同じく・・・
毎年毎年「今年こそは!」と思うのだけれど・・・
結局、最終日に提出することになってしまいます。
明日は会社に行く前に
税務署によるハメになってしまいました。
利衛門様
どうして税金の支払いは、あっという間にやってくるんでしょうね。
しかも冷酷無情。
お役人たちの顔が悪代官に見えてきます。
素浪人様
還付金で飲みに行こう!を目指して、睡眠時間を削りました(^_^;)
きっとすんなりとは通らないでしょうね。
ワクワクドキドキの、まるでギャンブルみたい。
703様
私は鎌倉税務署に提出するのですが、確定申告の時期は駐車場が閉鎖されています。
しかも歩けば駅から遠い。
税金をふんだくりたければ、もっとサービスして欲しいものです。
駅からの無料送迎バスを出すとかね!