逗子の駅前、とある店の奥にジモティたちの人気者がいる。
見た目は「濃い~」の一言に尽き、本人は自分をゴルゴサーティーン似と信じて疑わない。
女子高生には間違いなく嫌われるタイプだと思うが、人間観察の出来た大人ならファンにならずにいられないキャラなのだ。
性格はKY式日本語で言うなら、AKY(あえて空気を読まない)。
夜は行き付けの某スナックを基点として、独自のオヤジ式流行語をばら撒く中心人物だ。
整髪料を5種類使うというカチカチのヘアスタイル(台風で千年の松が倒れても、髪は乱れないそうだ)のおかげで、遠くからでもすぐに発見できる。
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昨夜10時過ぎ、もしかして~とスナックを覘くと居た居た! すっかり出来上がっている。隣に座らせていただき、笑い転げる1時間を過ごした。
AKY氏語録その1 『ジャンジャンバリバリ』
カウンターに置かれた焼酎のボトルを指差して、しきりに「ジャンジャンバリバリ」と言っている。どうやら奢ってくれるらしい。
「ジャンジャンバリバリ飲んでくれ」「ママ、皆にジャンジャンバリバリ注いでよ」。
食べかけのお新香を差し出し「ジャンジャンバリバリ食べてくれ」。
そして彼はママに叱られながら、ジャンジャンバリバリ煙草を吸いまくった。誰も他には吸う客がいないのを知りつつ、「だって自分の店じゃ1本も吸ってないんだから」と恐るべきAKYである。
AKY氏語録その2 『オッケーベイビー!』
本当か嘘か海外生活が長かったという彼は、英語が大好きである。
カラオケの十八番は「メリージェーン」。コンテストで優勝したと聞いて驚けば、どこかの温泉地で5人中1番だったという武勇伝は有名だ。
ポーズをつけたキメ台詞はいつも「オッケーベイビー!」。
昨夜はお先にスナックを出たところ、道に黒い財布が落ちているのを発見。そういえばさっきAKY氏が外のトイレに行ってたはず・・。「あのー、これ」と指差すと振り向きざまにニヒルに笑って「オッケーベイビー!」。
サンキューでもイエスでもなくて、いつでもどこでも「オッケーベイビー!」なのが素敵だ。
今日も逗子はのんびりと暖かい。
二日酔いの頭できっと今ごろ、あくびをしながら店番をしてるだろうな。
今夜はどの店で煙草を40本吸ってやろうかと、AKYゴルゴサーティーンは日暮れを待ち望んでいるに違いない。
コメント
なんかいいよなあ。拙者ならば
「アイ ラブゅビューウ~ ベエイッベエ~!!」&熱い抱擁ギュー!
まだまだ ジタバタジタバタ・・・
素浪人様
そのゴルゴサーティーンがね、「オッケーベイビー!」と言いながら
手の甲にキスしようとするんですよ。
千年の松よりも頑丈な頭をはたいてやりました(笑)