情に厚くて日本酒が好き。そんなママがカウンターにいる居酒屋「酒呑洞」は最近のお気に入りだ。
逗子市役所のそばにあり、ルイベやホッキ貝、行者ニンニクなど、故郷の北海道から取り寄せる食材が美味しい。
午後6時を過ぎれば常連が肩を並べ、テレビを見ながら話のネタを探す。
某国営放送局・女子アナウンサーのルックスについて、誰かが口を出した。
「歌手のW.Aに似てない?」
「いや、W.Aのほうがもっといいよ」
「受信料払ってんだから、美人を選んでくれよな」
「え? 俺んちは受信料払ってないよ」
「何言ってんだ。俺んとこは町内全域が払ってないぞ」
一事が万事、笑いを誘う方向に話が広がっていく。
やがて私も仲間に入り、ご近所情報を収集してみた。
どこそこの寿司屋は美味しいかと聞けば、「う~ん」。
その隣の居酒屋は?と聞けば、「う~ん」。
それじゃ逗子はどの店がお勧めなのかと聞けば、「う~ん」。
やがて「う~ん」の理由を語りだす。
いい店とは味だけでなく、いつも小奇麗にしていたり、集まる客が良かったり、もしくはその日の気分にも左右される。
10代の味覚形成される時期に育った場所も関係してくる。
「ひいきの店を紹介したとして、ああその方は一回きりしかいらしてませんよ、なんて言われたらガッカリするだろう?」
相手の人となりや生活環境、生い立ちまで知らないと、簡単には紹介できないというわけだ。
妙に納得してお開きタイム。
居酒屋を出ると、一軒だけ紹介するよと、家族で切り盛りしているお好み焼屋へ案内してくれた。
その味が「極上」だったのは言うまでもない。
コメント
紹介する店、紹介する人の両方に対して責任が発生しますよね。
映画「舞妓Haaaan!!!」で、一見さんお断りの理由を
解りやすく解説してました。
まぁσ(^ー^;)の場合は、自分だけの秘密にしたいから教えないwww
相手の方が本当に喜んでくれるにはどうしたらいいか。お店を紹介するとき、贈り物を贈るとき、色々と考えます。
私は関西出身なのですが、東京で働いていたとき皆さんにとっても良くしていただいたのに、関西とは勝手が違って折角の好意を無にするようなことを言ってしまったり。
また関西では美味しいと思っているものでも、関東の方からすると、今一つだったり。
人それぞれに好みかあり、その差異を分かって
それを尊重しながら相手の喜んでくれそうなお店や品を押し付けがましくなく勧めることができればいいのに。難しいけど美味しかったといってもらえると本当に嬉しいですよね。
さくらこ様
大変に繊細なお方と想います。
まぁ、そう気を使われない方がいいのでは?と、
ジゴロは思いますよ。
いいじゃないですか、さくらこ様の個性がでて。
私でしたら、色々な、食物、料理、味、感じ方も有るんだなぁ~ と返って、新しい経験が出来て感謝しますよ。
これはさくろこ様に出会う事が出来なくては会えない事だと・・・。
「縁」とは不思議なものですね。
こまちゃん
いいなあ。
サービス精神旺盛な私は、自分だけの秘密にできない性格なんです。
そのためにお店の開拓には時間を惜しみません(^_^)
さくらこさん
贈り物を選ぶのって、本当に難しいですよね。
相手の嗜好と自分のセンスのマッチングを考えると、
1,000円の物でも、売り場をグルグル回って悩んで
しまいます。
それだからこそ、
「あら嬉しい。これ欲しかったのよ」
と反応してもらえると、とても嬉しくなります。