あなたが隣にいてほしいから

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4月から後期高齢者医療制度がスタートする。「高齢者にふさわしい医療」と言いながら、まるで75歳以上は国のお荷物だと言わんばかりの制度だ。
在宅死の割合を、現在の2割から2025年までに4割に引き上げるという目標。
救急車で運ばれる老人が病院をたらい回しにされているうちに亡くなった・・なんていうニュースは、そのうち報道すらされなくなるだろう。

 

逗子に住んで気がついたことは、高齢者数の多さだ。
住宅地の郵便局に行くと、並んでいるのは老人ばかり。虎の子の貯金が少しでも増えてくれないかと、窓口で利息の説明を繰り返し聞いている。
病気になったら誰が看てくれるのか、生活資金は底をつかないか、悪政に対する不安は増すばかりだ。

 

それでも表情が暗くないのは、「気」のいい土地柄のおかげか。
行きつけの居酒屋では、毎晩のように老夫婦が肩を並べ、その隣では定年退職後のお父さんが世相話をしながら焼酎をおかわりする。
老人パワーが若いお客を巻き込んで、カウンターは笑いが最高のツマミになる。

 

今では親交はなくなってしまったけれど、とあるシャンソン歌手の老夫婦をモデルにして書いた詞がある。
『凪の風景』という連続ドラマの主題歌に採用されたことが、お世話になった2人への最高のプレゼントになった。

どこに行くにも2人一緒、顔つきまで似てきて、お互いをあだ名で呼び合う。
そんなカップルが安心して暮らせる日本であってほしい。

 

           「これからの風景」

窓辺に置いたいつもの椅子で あなたは朝刊を広げている
横顔照らす春の日差しが 重ねた疲れをやわらげていく

きのうはこんな事件(こと)があったと わたしを大声で呼びつけて
今夜の献立何度聞いても 返事のひとつも返さないのに

  愛情(あい)のあかしは言葉じゃなくて カップにのぼるふたつの湯気
  幸せのあかしは形じゃなくて なにげないこんなやさしい朝

子供はやがて巣立っていった 錆びた自転車をあとに残し
空いてる部屋が増え分だけ 思い出話が多くなったわ

初めてふたり旅した渚へ 夏の日もう一度出かけてみた
変わってないのは空の青さと 速足で歩くあなたの癖

  愛情(あい)のあかしは言葉じゃなくて これから先も暮らしていくこと
  幸せのあかしは形じゃなくて ありがとう言える ふたりの日々

人はいつかは星になるけど できることならあなたよりも
     たった一秒長く生きたい さみしい思いをさせないように

愛情(あい)のあかしは言葉じゃなくて これから先も暮らしていくこと
  幸せのあかしは形じゃなくて ありがとう言える ふたりの日々

Copyright by Yuriko Oda

コメント

  1. yoomama より:

    本当に逗子鎌倉はお年寄りの多いい所ですね~
    こちらに越して来て、最初に思ったことです
    ところが・・・16年経ってしまった今・・
    自分もすっかりその仲間入りです「これからの風景」のような、老後を夢見ていましたが・・
    暮れていく景色眺めながら・・一人寂しく食事?(晩酌)です・・・
    さっきリズがきてご飯食べて帰りました~今はどこを寝場所にしているのかしら(気まぐれナナちゃんです)

  2. 素浪人 より:

    こつこつとまじめに人生を送り年を取った方々が、
    幸せに暮らせない国なんて、いったいなんやね!

  3. yuris22 より:

    yoomama様

    リズが幸せそうに肥っているのは、yoomamaさんの愛情によるものだったの
    ですね(^_^)

    今朝は暖かな日差しが嬉しくて、カーテン全開で朝食を頂きました。
    四季の移りかわり、時間の流れは時折切なくもありますが、窓からの景色は
    一生付き合える友人だと感謝しています。

  4. yuris22 より:

    素浪人様

    政治家が国民の声を聞いてくれるのは、選挙の時だけなのかと思います。
    日本人は人が良すぎ!

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