世界で一番近い会員制倶楽部

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「帰って寝るだけの服装でお出かけ下さい」というパーティーへの招待メールを頂いた。同じマンションの敷地内にある「小坪倶楽部」が2年ぶりに「肉食獣の宴」という美食会を催すという。
小坪のイタリアンレストラン・ピッコロヴァーゾのオーナーから噂は聞いていたが、招かれるのは今回が初めて。お腹をペコペコにした午後1時、パジャマよりは少々マシなスウェット姿でお邪魔した。

主宰&シェフのO氏とは駐車場で時々お目にかかり、車がお尻合わせに停まっている仲である。ご幼少の頃から美食家。世界中の料理を創作するのが趣味だそうで、服装からして気合の入ったコックコート(シェフのユニフォーム)でお出迎え頂いた。

シェフのご友人でありゲストである方々と共に、華麗なセッティングのテーブルへ。今回はトレンティーノ・アルトアディジェ州(イタリア最北部、オーストリーと国境を接する地方)の料理ということで、それにあったワインとミネラルウォーターも抜かりなく用意されている。

美しいテーブルセッティング
ワインと水
窓からの眺望

綺麗に糊付けされたナフキンを取れば、やはり白のユニフォームを着たアシスタントがサービスを開始。シェフには事後承諾を頂くとして、参考までにメニューを載せておく。

・鎌倉野菜の小さな温製サラダ
・パルマ産プロシュート等の盛合せ
・カネーデルリとそば粉のポレンタ、羊肉のラビオリのスープ仕立て
・手打ちのパッパルデッレを島根産野生猪のラグーで
・蝦夷鹿のサルターレ 赤ワインソース カラメッロした林檎を添えて
・アルトアディジェのチーズ屋”DEGUST”のフォルマッジョ盛合せ
・ドルチェ盛合せ
・エスプレッソ+食後酒
鎌倉野菜の小さな温製サラダ
パルマ産プロシュート等の盛合せ
カネーデルリとそば粉のポレンタ、羊肉のラビオリのスープ仕立て
手打ちのパッパルデッレを島根野生猪のラグーで
蝦夷鹿のサルターレ赤ワインソース、カラメッロした林檎を添えて
アルトアディジェのチーズ屋DEGUSTのフォルマッジョ盛合せ
ドルチェ盛合せ
エスプレッソ

次々にコルクが抜かれるワインの中で、今回のお楽しみはCHATEAU MONT-PERAT 2006(シャトーモンペラ・ボルドー)。時価数万円のマルゴーより評価が高い、漫画『神の雫』で火がついた幻のボルドーである。

シャトーモンペラ2006

野生の猪と共に口を満たすと、こうも獣をまろやかに味わえるのかと感動した。
食後酒のグラッパに辿りつく頃には外は暗くなり、やっと一仕事終えたシェフと共に、またまたワインの品評会が始まる。

グラッパ
NUSSBAUMER
捨丸くん

目の色が違うだけで、飼い主にそっくりな捨丸くんも何回眠って起きたことか。
瞼が重くなってきた午後8時、幸せに満たされた胃袋と共にお暇をさせて頂いた。
夜空にはたぶんこの冬いちばん明るく見えるオリオン座。見上げればクラクラする頭で家に戻り、スウェットのままコロッと寝付いてしまったのは言うまでもない。
Grazie mille!

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