初めての一眼レフ。デジカメを肩から下げて、午後の撮影散歩を試みた。小坪から材木座海岸、光明寺へと歩いていくと、光る海はマリンスポーツのベストシーズン。潮風はまだ夏の香りを残しているが、サヤサヤと揺れるススキの穂が9月を歌っている。裏道の植物たちは秋の図鑑に変わっているようだ。
光明寺の境内は、鳩と猫たちの溜まり場。30代ぐらいだろうか、ペアのTシャツを着た欧米人のカップルが、しゃがみ込んでずっと猫を撫でている。写真を撮りたい私は、早くどいてくれないかなあと彼らをチラチラ見ていたが、30分たっても場を譲ってくれない。
時間つぶしにお寺の裏山を歩き、相模湾を見おろす写真を撮ったあと、再び境内に戻った。猫たちの周りからは人影が消えてシャッターチャンス。先ほどの2人はといえば、夕方の読経が響く本堂に上がって、手すりを伝いながら歩いている。彼女が手を引く彼の目には真っ黒なサングラス。なんと目が不自由だったのだ。
陽だまりに寝転んでいる猫のぬくもり。時を経た本堂の手すりのなめらかさ。柔らかな秋の手触りを彼に感じてもらいたくて、彼女は境内へと手を引いてきたのだろう。私は自分勝手を恥じるのみ。彼らにカメラなど向けられようもなく、ただ猫たちを見おろしていた。
小春日和みたいな風景は、今日いちばんの心の収穫だった。2人にありがとう。小さい秋みつけた。
コメント
写真がシャープでしっかりしていますね。
さすが管理人様! 使いこなしていますね。
的は逗子の素浪人様
ほめちゃダメです、その気になります。
ズームと絞りの違いさえ分からなかったのに、素人を有頂天にさせるテクノロジーの進化は素晴らしい!・・なんて甘んじていないで、今夜は取説を読みます。
あ~(^-^)!!
猫ちゃん、たまんないです!
もっと、撮って下さいね。
marie様
材木座の光明寺は猫の名所でもあります。私以外にも、一眼レフのカメラマンがいっぱい集まっていました。猫を引き寄せるには、おやつが必要ですね。うちの与六が大好きな「ささみスナック」持参で、次のチャンスを狙います。