ストレスの溜まる仕事を終えたら、赤提灯の縄暖簾をくぐって「ビール下さいっ!」が解放の瞬間。私にしては初めてのエリア、神田の飲み屋街にある「あわどり」という焼き鳥屋に連れて行ってもらった。
10人も立てば満員のカウンターには、仕立ての良いスーツを着たおじさんたちが、日本酒のグラスを前に今日のエトセトラを熱弁している。こういう店ほど上場企業のエリートが常連だったりするから楽しい。
お客さんたちに「どうぞどうぞ」と迎え入れられ、職人気質の店主と愛想のいい女将さんの作戦に乗って、亀さんチームもポンポンとオーダーが決まっていく。
自慢するわけじゃないが、焼き鳥屋にはちょっとうるさい私だ。ミニチュアサイズの串刺しで「2本からお願いします」なんて店は往々にして値段が高いので、どんなに美味しいと聞いても自腹では行かない(^_^;)。1本からOKで明朗会計、大きくカットした新鮮な具材を串に挿して、炎の中で豪快に焼き上げてくれる店が好みである。
で、今回の「あわどり」については合格スタンプ。時間がかかると聞いた理由も解った。オーダーを入れると、その都度ブロック肉を包丁でカットして串に挿し、カウンターの真ん前でジュージューと煙を上げながら焼いてくれるのだ。普通どこの焼き鳥屋だって昼間に仕込んで(酷ければ冷凍して)保存しているのに、ここは一からスタートする。ねぎま、豚串、レバー、分厚くてカリカリでジューシーな鳥皮・・、「おいしい!」と声を上げると、シャイな店主がニマッと目を細めるのが可愛い。
宴もたけなわの頃、一時間遅れの仲間が登場。酔いどれペースが追いつかないのか食欲がない。聞けば会社の空調が28度設定なので、蒸し暑くて気が遠くなっているという。デスクに扇風機を置こうとしても私物はダメだし、いっそタンクトップになろうとしても「腋毛を見せるな!」と怒られる。社員たちの汗が染み込んだカーペットは異臭を放ち、室内よりも外の方が涼しいという現実を語ってくれた。
そんなお疲れさんもビールが焼酎に変わり、店主特製の卵焼きまで出てくれば元気が復活する。「今日はこれでお開きにしましょう」と言っていた本人が、「次いくぞー!」と先導するのが赤提灯の良さだ。
ついでに私も、仲間由紀恵のドラマ「ごくせん」のヤンクミみたいに「オーッ!」と拳を振り上げて、サラリーマン仲間に入れてもらう。知っていたつもりが、まだまだ奥の深い赤提灯ワールド。帰りの終電は吊り革にぶらさがって、植木等的なオヤジ気分を家まで持ち帰ろう。
コメント
最高ですね(^o^)!
私も焼き鳥&ビールの組み合わせは大好きです!
そして、お店のご主人の手元が見えるカウンターが好き。
さっそく飲みに出たくなっちゃいました♪
大熊ねこ様
仕事帰りの赤提灯。昭和レトロの時代から今に至るまで、日本人のアフター5の定番ですね。生ビールの季節到来にワクワクしています。
初めまして。
日本ブログ村から来ました。
kanetada kobayasiです。
いい焼き鳥屋さんをご存知でいいですね。
すずめは可愛く好きなので、さけてます。
おせっかいなようですが、大変なオフィスの
方々も、皆さんの、運気を上げれば、会社も協力的に変わります。
28度では、パソコンのCPUが持たないと、パナソニックさんに習ったものですから、少し気になり、おせっかいを書きました。
ブログ村の皆さんに、ご挨拶に回ってます。
よろしくお願いします。
kanetada kobayasi様
いらっしゃいませ(^_^)
風水のブログ、拝見させて頂きました。私もシンガポールの風水師からアドバイスを受け、家の中にいろいろな仕掛け(?)をしてあります。特に赤や黄色は、運気だけでなく気持ちも高揚させてくれますね。
>大変なオフィスの方々も、皆さんの、運気を上げれば、会社も協力的に変わります。
なるほど、ボトムアップで会社を変える方式ですか。笑う角には福が来る。ストレスはアフター5の焼き鳥屋で発散して、いつもにこやかでいれば社内も明るくなって運気が上がる気がします。でもパソコンまで飲みに連れて行けませんからね(^_^;)