菅首相の最悪な言葉は「全力で」

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物書きの意見として菅首相には絶対に使ってほしくない言葉がある。それは「全力で」だ。
「原発処理に対して全力で立ち向かっております」
「被災者の皆さんに全身全霊で支援の手を差し伸べます」
記者会見に臨む首相の演説は、駅前でマイクを握って選挙演説をする立候補者と変わりがなく、安っぽいバーゲンセールの呼び込みに聞こえてしまう。パフォーマンスと叩かれても仕方がない。「全力で」は命がけマックスのランクであるはずが、垂れ流しすぎるために耳タコの最低ランクになってしまった。恥ずかしくてもう誰も使えない。

 

しかし例外があった。春の選抜高校野球大会が開催された甲子園で、日本中が応援した東北高校のナイン。大垣日大に7-0の大差をつけられ敗れてしまったが、報道陣は「全力で」「全疾走で」「全投球で」の言葉をフルに発した。震災発生直後から地元のボランティア活動に駆け回り、一番大事な時期に練習が一切出来なかったにも関わらず、泣き言一つ漏らさないで頑張った彼らへの絶賛の言葉である。

 

情報によると、菅首相の精神状態はメルトダウンしたらしい。官邸に引きこもってパソコンのマウスを動かすことに没頭し、会議の席では突然泣きはじめる。どこへ行くにも夫人同伴で、妻が手を握っていてくれないとブチ切れに収集がつかないようだ。「大丈夫よ、ボクちゃん」と、ママに付き添われた幼稚園児に戻ったのだろうか。

 

日本がこんな背水の陣に陥り、もしかしてリビアと変わらないと思ったのは、最高指揮官をクビにできる法律がないことだ。本人が辞めると言わないことにはクーデターでも起きない限り、ボクちゃんこと幼稚園児が政権を握り続ける。阪神大震災の時に「皆さんにお任せします」と頭を下げた村山首相の方が、はるかに人間としての成熟度は高い。

 

人情深い国民は生活資金を義援金に回し、計画停電も黙って受け入れ、放射能汚染の不安に怯えながらも愛する土地に住み続けようと頑張っている。何段階も上のランクにいる国民に対して、微力な首相が「全力で」とはおこがましい。人間の心と頭脳にはキャパがあることを、自分には能力がないことを自覚してほしい。あなたの頭は金魚すくいの網だ。

本来好きな言葉ではないけれど、恥も外聞も捨てて「大人になろうよ」が、無知蒙昧なヒッキー首相に向けたアドバイスはないだろうか。

コメント

  1. S より:

    菅直人の会見、皆が感じたのは「この非常時に、このウトイ奴は、意味のない言葉を羅列しているだけの下手な選挙演説をして、どうしてこんなに自己満足できちゃうのか?」って疑問だったと思います。

    もしかしたら彼の本当の目的は日本をダメにするために、”ウトクてオドオドして臆病な首相”の演技をしていたんですっていうなら上手でした。

    そういう目的なら、演説中、下手なりに神妙な顔をしていた菅が終わったとたんに、いつもの横柄な態度に戻って記者の質問に答えていたところなんかも、実に嘘くさくて上出来でした。

    それにしても民主党の政治家の口から出た言葉は、「友愛」「宇宙が生まれて137億年」、「ウトイ」、「方便」、「法に従って」、「ただちに影響があるとは思っていない」、などなど、次々に汚染され、使用不能になってしまうので、日本語の資源の枯渇が心配です。

  2. yuris22 より:

    S様

    菅直人が女性スキャンダルで吊るし上げを喰らっていた頃だったでしょうか、とある政治記者からボヤキを聞いたことがあります。記者会見ではなくオフレコの場で質問を投げかけると、「ちょっと待ってて」と奥に引っ込むのだそうです。しばらくして戻ってきてから、堰を切ったように答え始めることに対して、裏で代弁者が原稿を書いているのだろうと言っていました。

    それから何年たったか、ボキャブラリーに乏しく、成長の度合いが見えないゴーストライターを未だに雇っているようですね。秘密を握られすぎてクビにできないのでしょうか。発する時代遅れの言葉から察するに、お歳を召した方かと思われます。

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