「平凡」とは日だまりの中で感じる幸せ

東南に向いた我が家のリビングは、お昼過ぎまで直射日光が射しこんでくる。与六は日だまりに寝転んで毛がモフモフに暖まると、日陰に移動して頭を冷やすの繰り返し。時にはレースのカーテンにくるまって温度調節したりするので、繊細なレースには爪で引っ掻いたヒキツレが出来てしまった。

恒例になった干支コスプレ年賀状＆カレンダーの撮影場所もこの窓辺。来年は辰年なので、「燃える♪グリーンドラゴンにゃんセット」を購入。たった１回の衣装に5,000円かけるのは勿体ないが、楽しみにしている方がいらっしゃるので欠かせない行事である。

わがままなニャンコにコスプレは難しい。得体の知れないものを頭に被せられて、「お座り！」には反抗する。「よっくん、こっち向いて～」と猫撫で声をかけると、なおさら意固地になってプイと横を向く。そこで苦肉の策としては猫用スナックの袋をガサガサと音を立てながら、視線を引きつけたところでパチリとシャッターチャンスを狙うのだ。

デジカメから画像を取り込んで加工している間、階下のリビングではバリバリと賑やかな音がする。テーブルに乗せておいた猫用スナックを狙った与六がビニール袋を引き裂いて、一心不乱に干物のワカサギに喰らいついていた。その執念に負けて後ずさり・・。

かくして年賀状は何とか完成してポストへ投函。カレンダーは元旦にブログにアップしよう。

今日はこれから年末年始の食材の支度。昨晩届けて貰った三浦大根の葉が青々として美味しそうなので、ごま油と醤油で炒めて保存食を作っておくことにする。実のほうは我が家の新年会で風呂吹き大根にしよう。いつのまにか与六が大根の横に寝そべって興味深げに見守っている。

3.11の大震災から辛くて長い一年だったけれど、来年こそはみんなが笑顔を取り戻せる明るい年になりますように。サプライズは無くても、平凡であることが一番。日だまりの中で過ぎていく残りわずかな2011年に、今は静かに想いを馳せている。