5月5日のスーパームーンに続いて、次の天体ショーは5月21日の金環日食だ。サングラスでは目を傷めると聞いたので、amazonで検索して日食専用メガネを注文した。おもちゃみたいな厚紙で出来た799円のリーズナブルなグッズだが、せいぜい1時間ぐらいしか使わないので充分だろう。
しかし宅配便のお兄さんから受け取った箱の大きさにはビックリ仰天した。サイズの割りに超軽い段ボール箱の中に、平ぺったい用紙に貼りつけられた「学研の付録」みたいな「セーフティー日食ビューアー」という眼鏡が入っている。「金環日食ジャパン2012」のロゴを見て、なぜだか「エキゾチック、ジャパン!」と歌う郷ひろみの顔が浮かび、もしかしてバブル再来の兆しではと予感した。政府と日銀のチマチマした対策は見透かされており、今を生きたい国民は景気がドカーンと上向きになる奇跡を願っているのだ。頑張れ日食!
今夜は月の出を待ち構えてスーパームーンを撮ってみた。2012年の全ての満月に対して、14%大きくて30%明るいそうだが、去年の3月20日のサイズには到底及ばない。しかし爆発しそうな原発事故の行方に怯えることもなく、計画停電で真っ暗になった部屋で月明かりに頼ることなく、のほほんとした平和な夜が幸せだ。
ネットでは相変わらず巨大地震や福島原発の終焉を語る「金○○」とか「ニニ○」とかいうブログがアクセス数を稼いでいる。2012年で地球は終わると断言しながら、自分の住む地域に疎開村を作って転居を呼びかけているのが胡散臭い。震度5の地震が起きれば次の大震災の予兆だと煽り、フクイチライブカメラに青白い光が走れば4号機の爆発だと騒ぎ、そのまま何も起きなければ古来からのスピリチュアルなネタに逃げて自分の信ぴょう性を宣伝する。ついでに言えば地震予知サイトも似たり寄ったりで、当たれば神、外れればコメントをシャットアウト。ヒステリッックになり過ぎて読者に不安を与えるばかりだ。
地震は減らず、ゲリラ豪雨が襲い、土砂崩れが起き、狂ったドライバーは大事故を起こす。どんなに備えていようが不幸は来るときは来るんだし、なぜか助かる人は助かっている。地球人は終わりに向かう宿命を持っているかもしれないが、確実に言えるのは誰一人として未来を見た者はいない。だから、あきらめるな、あきらめない。
昨年のスーパームーンには、生かされていることを感謝した。しかし今年のスーパームーンには図々しくお願いをした。それが何かはナイショだけれど、悲しみの涙を流すステージには二度と行かないよう、雲が去った5月の美しい月に手を合わせた。
追記:
祈りの内容とは別に奇跡が起こった。一か月以上苦しめられてきた身体の不調がすっ飛んだ。鼻も耳も喉も復活しました。皆さんもどうぞ、月に願いを。
コメント
スーパームーンになって復活ですか、神秘的ですね。
今後のご活躍を!
的は逗子の素浪人様
不思議なことに最悪な症状がピタッと回復したんですよ。これまで何だったんでしょうね。
しかも今日の逗子はずっと良い天気で、青空をツバメが素早く飛び交い、ウグイスが上達した歌声を披露してくれました。与六もテラスでのんびり寝そべってご満悦でしたよ。