悩みながら生きることの幸せ

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根を詰めて仕事しているうちに、48時間が1日のサイクルになってしまった。カーテンの向こうが薄ぼんやりと明るくなって、また徹夜したのに気付いても、どうってことなくなった感覚が恐ろしい。パソコンに向かって黙々とキーボードを打つ手だけは動くけれど、何をやろうとしているのか頭に空白ができたとき、もう寝なくちゃ限界だと分かるのである。

ご主人様は家にいるのに少しも構ってくれない。与六はかんしゃくを起こして夜中に大運動会を繰り広げ、カシャカシャと爪の音を立てて走り回り、ウンニャーゴロゴロと奇怪な声で私を呼ぶ。無視していると隣りでお腹を広げて待っているので、足先を伸ばして与六の頭を撫でるのも大切な仕事だ。

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こうしている間に今年の前半は終わりに近づき、今は6月30日の午後10時。深夜は委託されているWEBサイトの大リニューアル作業が控えているので、それまでは束の間の自分らしい時間を過ごすことにした。

ベランダのプランターで育て始めた数種類の野菜たちに水をやり、おうちCOOPの注文書に一週間分の食料の注文を記入し、もう一つのブログ用に服のコーディネート写真を撮り、山積みしている郵便物の封を切って内容を確かめて・・・と、日常のToDoリストをこなしているだけだなあ。自分らしいって何なんだろう。

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幸いにもこの一か月に渡って取り組んでいる案件は嫌ではなく、楽しくて仕方のない部類。新しい手法をトライ&エラーしながら、やっとうまく行った時にはまたひとつ賢くなったと思えるのが嬉しい。外に遊びに行くことや友人たちに会うことよりも、興味のプライオリティが高いのは久しぶりである。寝食を忘れてもっと続けたいのに瞼が落ちてきて、なぜ人間は眠らなきゃいけないんだと悔しくなるほどだ。

経営コンサルタントの福島正伸が「キミが働く理由」の最終章に書いていたこと。
「働きながら、5年後、10年後に、もう1回自分のやりたいことって何だろうと考えてみる。私は人生の中で、最終的に自分の存在価値が見つかればいいと思っています。極端に言えば、死ぬ直前に、今までやったことはすべてこのためだった、といえるものがあってもいいかもしれません。」

「何気なく生きるより、悩みながら生きるほうが絶対に意味がある。なぜなら『悩んでいる時間=成長の時間』だからです。その人が自分らしくなっている時間だからです。」

そう、私は自分らしくなるための成長をしているんだ。幾つになっても失敗を繰り返して悩んでばかりきたけれど、心と頭は退化してるわけじゃなく、若い頃よりも個性が際立って磨かれているはず。他人は私の人生を生きてくれないのだから、死ぬときに後悔しないよう、自分が思うままに時間をコントロールすればいいのだ。

何だか今、私はとても幸せ。さあ、今夜もフルスロットルで頑張ろう!

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