約半年ぶりに会う親友と待ち合わせ。そろそろやって来るかなと腕時計を見たら、パワーストーンのブレスレットがプチッと切れた。瞬間的に手で押さえたので飛び散ることはなく、ハンカチの上にそうっと置いて、落とした石はないかビーズを数えながら確認していた。
すると友人から携帯電話が鳴り、事故に遭ったので1時間ほど遅れるという。信号待ちしていたところを追突され、車は凹んだが奇跡的に怪我は一切なかったとのこと。パワーストーンが親友を護ってくれたのだろうかと、以前にも起った謎の糸切れ事件を思い出した。
去年の11月、横浜のワインバーでイタリアの新酒を飲み比べる会に参加したときの出来事だ。仲間の夫婦が喧嘩を始め、夫から妻に対する罵り方が常軌を逸するほどひどかった。聞くに耐えられず「やめなさい!」と怒鳴った瞬間、ブレスレットが切れてローズクオーツの玉がそこいら中に弾け飛んだのである。昔見たオカルト映画の主人公、怒るとサイコキネシス(念動力)を暴発させる「キャリー」みたいだと、周りに不気味がられてしまった。
次の日曜日に鎌倉のストーンショップに持っていき修理をお願いしたら、糸を通しながら店員さんが首を傾げている。あれこれ糸の種類を変えて通しても、途中で切れてしまうのだそうだ。まだ怒りが残ってたりして?
心を鎮めるために別の石でもう1本新調することにして、少々見栄えは悪くても弾力と太さのある糸を通してもらった。
それから半年してまた糸が切れるとは、しかも親友が事故に遭ったのと同時だったとは、やはりパワーストーンには不思議な力が宿っているのだろうか。ブレスレットの要となっているのは、私の御守本尊である大日如来の梵字を掘った水晶。周りを囲んだシトリン(黄水晶)は、太陽のエネルギーを象徴する石だそうだ。
今朝の逗子は雨が降っている中に太陽が現れて、25年ぶりの金環日食を見ることが出来た。太陽と月と、そして手首の水晶も、どれだけの時を経て何を見てきたのだろうと、人類の英知の及ばない神秘を想わずにはいられない。
コメント
古い記事にコメントしてすみません。最近ちょっといろいろあり、ゆり子さんのお知恵を拝借しようかと悩んでいた矢先に…私のブレスレットの石が割れました。クラック水晶なので割れやすいことを考慮しても、他の事象と重なると考え込んでしまいます。石が己に降りかかる災難の身代わりになってくれた、と解釈するようにしたいと思います。
華莉様
さぞ驚かれたでしょうね。
聖石が割れたり糸が切れたりするのは不幸の前兆かと不安になりますが、むしろアクシデントを回避したお知らせかなと思います。華莉さんご自身、もしくは想っていらっしゃる方の窮地を救ったのではないでしょうか。
割れてしまった石は、大事になさっている植物の根元に植えてあげてください。水を注がれるたびに華莉さんに静かな愛を返してくれるはずです。
ありがとうございます。大切に育てている胡蝶蘭が一鉢あるので、そこに埋めようと思います。