透明人間になった不思議な午後

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朝パソコンを立ち上げた時に必ずチェックする占いがある。楽天的な性格のため1時間もすれば内容を忘れてしまうのだが、その日は特別。「神も仏も自分も消える」といったショッキングな文面だったのである。予定表を見れば横須賀の主治医のところへ定期健診に行く日で、もしかすると北朝鮮から米軍基地にミサイルが飛んでくるのでは?と不安がよぎる。さもなければ事故に遭う?脳卒中で倒れる?とりあえず車の運転はやめて電車で病院まで行くことにした。

比較的すいている待合室で診察の順番を待っていると、気味の悪い出来事。待合室の椅子は背もたれのない四角いスツールで、普段はみんな受付に向かって座っているのに、わざわざ私に向き合い膝がつくほど接近して座る患者がいる。やがて1人増え2人増えして、私の周りに輪ができる不思議な座り方となった。なんだろう、人気運?(なわけないか)。ゾッとしたのは誰もが生気のない暗い表情であり、春なのにゾクゾクッと寒気すら感じてしまうほどだった。

診察を終えた帰りの電車でも変な出来事が起きた。席がパラパラと空いているに関わらず、突撃するかのように私に密着して座る中年女性。間をあけて横にずれると彼女も一緒に付いてくる。ムッとして横顔を眺めてみると能面のように無表情で、こちらに関心があるとは思えない。もしかしてドッキリカメラと思ったが、降りるまで15分ほど攻防を繰り返しても看板は出てこなかった。

こういう変な日はまっすぐ家に帰れば良いものを、逗子に着いた条件反射でフラフラと行きつけの店へ。これが大失敗だった。女性客がポツンといるだけのカウンターに座るとやたら陰気くさい。急に吐き気が込み上げ、ワインも食事も残して店を飛び出してしまった。明るくて清潔な店なのにその日に限って気の流れが悪く、心にカビが生えそうな気がしたのは何だったのだろう。

「神も仏も自分も消える」とは、ひょっとして自分が透明人間みたいな存在になることだったのだろうか。その日はオーラが消えて邪悪なものを周りに寄せてしまったのかもしれないと思いつつ、不幸になる人を見てしまったという後味の悪さが拭えない。手のひらを透かして今はオーラが戻っているのに安心したが、経験したことのない不思議が次々起きる現象への回答は出ずじまいである。

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    そんな事があるんですか。いつもは、オーラが防御しているんですね。
    読んで「千と千尋」を思い出しました。別世界に行った感じ。

  2. marie より:

    神も仏も自分も消える・・・
    何とも不思議な日でしたね。
    よく、悪いことがあると「こうだからこうなった」とか「今年は大殺界だから・・・」とか占い等を気にする人は何かに、すがりつつ何かのせいにしたり、人のせいにしたり・・・と本当に悪循環に陥ることがある。
    そんな私も今年は不運続きのようなきがする。
    年明けて何日かして信号待ちで車に追突され、修理が二か月以上掛かった。
    相手が全部悪かったのと、怪我がなかったのが不幸中の幸いである。
    そして、職場の仕事や人間関係に日々悩み、イジメに近いような目にまであっている。
    こんな思いをするならば、辞めて他の仕事を探すのがベストなのだろうか・・・?私の元同僚は再就職してから上司のイジメに合い資格まで取った仕事を辞めて、転職した。某大企業に勤めてた仲間はみんなそれぞれに苦労はあるようです。

  3. yuris22 より:

    marie様

    年明けの事故は大変でしたね。でもお怪我がなくて済んだのは、きっとご先祖様に護られているるのでしょう。今の不運続きは先々に幸せを迎えるための試練なのかもしれません。厳しい冬がなければ、花が咲き乱れる春は来ませんからね。

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