こんなに猫が好きでどうしましょう?

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ゴミ捨ての日。マンションの集塵場から戻ると、ペットタワーのハンモックで寝ていたはずの与六が玄関マットで目を輝かせて待機している。抱っこ&お散歩を要求する「ニャ♪」の声には負けそうになるが、心を鬼にして車のエンジンキーを前に差し出す。「お外に行くのはブーブーだよ、乗る?」。車が大嫌いな与六は即座に反応して後ずさりし、日に日に散歩の要求が少なくなってきた。

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飼い主としては安心であり困惑。病気が伝染らないよう家猫として外出させたくない反面、車に乗ってくれなくては予防接種に行けないし、災害が起きたとき遠くに避難することも出来ない。プライオリティーとして私は自分の生命よりお猫様が上にあり、ファッションやグルメなんて与六のためなら後回しで構わないと思っている。今さら彼氏もいらないし・・ってか。

こんな恥ずかしい話を打ち明けたことはないのに、驚いたのは周りに隠れ猫好きが沢山いること。仕事を通して集まった老若男女の仲間が「うちの○○ちゃんは・・」と自慢話を始めると、猫好きたちは目尻をデレーッと下げ、想像力を膨らませてまだ見たこともない○○ちゃんを愛おしむ。犬と猫を同居させている飼い主でさえ、犬に対しては「我慢しろ!」、猫に対しては「ヨシヨシ(^^)」、いかに悪さをしても猫が養護されるのはどんな根拠があるのだろうか。ひいきされる特殊能力を猫は知っているのである。

そんな賢さ。猫を高齢者向け介護施設で飼えないのかなあ。トイレの粗相は絶対にしないし、犬のように人に向かって吠えることはない。自分の身体は自分で綺麗にするのでシャンプーは要らない。引っ掻く性質はあるけれど、爪とぎグッズを置いて定期的な爪切りをすれば大丈夫。寒いときは一緒の布団に潜り、撫でればスベスベと柔らかい。飼い主が涙を流せば、異変を感じてアイコンタクトしてくれる。あからさまに見える場所にはいなくても、飼い主の呼吸を感じる場所に必ずいてくれるのだ。それが猫。

さてさて原稿書きは一段落したものの、後回しにした仕事を片づけるためにパソコンに向かい続け、午後から午前へ日時が移った。暖房が要らない暖かさなので足元のホットマットに与六がいない。

しかしちゃんと後ろに待機。無造作に本を乗っけたキャットキューブに入って、邪魔せず私を見守ってくれていた。「可愛いニャン、いい子だニャン」。いつもの褒め言葉で頭を撫でると、口角を上げてニーッと笑う。ゴロンとひっくり返ってお腹を見せる。

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原稿書きによる徹夜の不摂生が続いて体調が良くない。昨日は主治医よりレッドに近いイエローカードを貰った。こんなに私だけを見てくれるニャンコのためにも、元気にならなくちゃね。心は通じていないと思っていたのに「大事にね」と声をかけてくれる人たちがとても増えて、生きていて良かったと嬉しい限りだ。一日中パソコンに向かっているデジタルな仕事から、目と耳と心で通じ合うアナログな仕事にシフトしようと思っているこの頃。一人で生きているんじゃないんだからね。

コメント

  1. 的は逗子の素浪人 より:

    デジタルはアナログの一部。
    スマートでなくても、五感でつながるの大事だと思います。
    お体を大切にしてください! 女神様(=^・^=)

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