春先から初夏への人間と猫

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数週間ぶりに会う人みんなに「痩せた?」と聞かれる。鏡の中で毎日見ている自分は大差ないのだけれど、身体を壊していた間に上から下までホッソリとしたらしい。爆発的な鼻水が続いて嗅覚が衰えていたせいか、食欲が無くなって胃のサイズも縮んでしまったようだ。ちょっと食べたらお腹いっぱいで、癌で胃を全摘した友人と同じぐらいの食欲になってしまった。まさか私も?なんて不安がよぎるけれど、体力は復活の兆候を見せているので、一週間もすれば元通りになるだろう。

こんなことを書いている背後でケッケッという音がして、与六が嘔吐した。ドライフードが固形で出ている様子からすると、たぶん毛づくろいで飲み込んでしまった毛玉を吐いたのだと思う。春先から初夏に向けての換毛期。毎日テラスでブラッシングしても、マンチカンの密集した被毛は抜ける量が強烈で、もしかしたら私のアレルギーはこれが原因かもしれないと思っている。

ハックション、ズービー、ゴホゴホ。でもねぇ、私がベッドに入ったとたん待ちかねたように飛び乗ってくる与六にコラ!とは言えない。後ろから肩をポンポンと叩かれ、寒くても布団から手を出して腕枕を提供。仰向けに引っくり返って腕に頭を乗せ、瞼がとろーんと閉じていく猫の至福を見ていると、愛しい女に腕枕する男の気分がちょっとだけ分かる気がする。

モコモコの与六
今年のゴールデンウィークは何処にも出かけず、ご主人様は免疫力復活に専念し、猫にはさっさと毛換えを済ませてもらおう。晴れた日には衣替えをして、不要なものが溜まり過ぎた部屋を整理して、鈍った身体をストレッチして・・、ズタボロだった4月を払拭する初夏はすぐそこまで近づいている。

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