ニャンコに見る恋の季節

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テレビからフェイスブックから、桜の便りが賑やかだ。我が家の周りは出遅れ気味で、満開になるのは来週末かもしれない。

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賑やかと言えば外をうろつく猫たちの声も、恋の季節を迎えて騒がしい。見目美しい白猫を見つけたので、与六を抱いて対面させに行った。久しぶりのアウトドアにそわそわしながら、すぐに目の焦点は一点に固まっている。

「フミ~、ニャニャ♪」と、鈴を鳴らすような可愛い声で話しかける与六。
フリーズして沈黙を通す白猫。
やがて彼女は「フ~」と唸ったあと、「ウウ~、バリバリバリ(`Δ´)!!!」とドスのきいた低音で反撃して走り去った。
「この去勢メタボおやじが! あたしに声かけるなんで百年早いわよ!帰んな(`へ´*)ノ」とでも言ったのだろうか。

しょんぼりした与六を連れ帰り、今日だけは特別におやつを与えた。フラれたことなど即座に忘れ、恋より食欲が勝っているのは元気な証拠だ。

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都内での会議に出向くため、急いで着替えて外に出ると、あれれ。
柱の陰からさっきの白猫がこちらをチラチラ伺っている。恋の季節なんだなあ。
与六をもう一度連れ出そうか迷ったれど、キャットタワーのてっぺんで食後の昼寝中だ。

この2匹にぴったりな名言。

男の幸せは「われ欲す」、女の幸せは「彼欲す」ということである By  ニーチェ

男は、あまりにもたやすく手にはいるようなものは欲しがらないでしょう。と、いっても、あまり待たせすぎても興味を失ってしまうものです By テネシー・ウィリアムス

ニャンコも人間も恋の季節。全国津々浦々、週末のお花見はどれだけたくさんの恋が生まれることだろう。

追記:
アップした桜は一昨日の朝に撮ったもの。
今日は一気に満開になっていました。
去年よりずっときれい。
愛おしい花ですね。

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