猛暑のなかのバリバリバリ

扇風機は破壊する。エアコンは毛嫌いする。わがままなニャンコのために網戸から入ってくる風で暑さをしのいでいるが、さすがに西日が伸びてくるとキツイ。

頭がぼうっとしてくる書斎。バリバリッという音に横を見ると、お腹を出した与六が座椅子で爪とぎをしている。座椅子とはいっても、ウォーターヒヤシンスというミズアオイ科の水草で編んだ、 PERFORMAX社の1脚30,000円のファニチャー。向かい合わせて置いた4脚とも平等にバリバリしてくれて、与六の爪とぎ場所と化してしまった。

「コラッ！やめなさい！」と叫べば、きょとんとして「にゃんでしょか？」という顔。
他にあれこれ用意した爪とぎグッズには見向きもしない。

さすがにこの猛暑では走って逃げるのも面倒臭いらしく、今日は死んだふりのフリーズ。
猫は家のなかで一番涼しい場所を探すというのは、与六に限っては当てはまらないようだ。
そこまでして隣にいてくれるダーリンのおかげで、私も暑さに耐性が出来そうである。