近ごろスマホ(AQUOS SERIE SHL25)の調子が悪く、充電が途切れるようになった。購入して1年半、そろそろ替え時かとauのサイトを見に行けば、アップグレードプログラムなるものが登場している。18か月目以降から旧機種の分割支払代金をチャラにして、新機種への乗り換えを薦めるサービスだ。同じメーカーの2016春モデルだと幾らになるのか、利用料金シミュレーションで弾き出してみた。
スーパーカケホとデータ定額(5GB)を選択してアップグレードの月額料300円を加えると、毎月9,184円の支払い。また2年間縛りが始まって、同じような料金が出ていくことになる。それでもスペックが上がっていればと期待したら、なぜか電池容量が前より少なく、連続待受時間が830時間から410時間にダウンしている。しかもカメラの画素数は1,310万画素で全く同じとあらば、機種交換して何の得になるのだろうか。
腑に落ちない点は他にもあった。アップグレードプログラムの利用は旧機種の回収が条件で、下取り価格は3,000円。それも月額利用料からの割引ではなく、WALLETポイントの付与(auのプリペイドカード加入が必須)である。完成度の高いSHL25は今でも人気があり、携帯専門店での中古買取上限価格が21,500円、最低でも8,500円なのに、なぜauは3,000円にしかならないの?
それならいっそ残額を一括返済して、格安SIMに替えたほうが良さそうな。docomoとauのキャリア携帯がそのまま使えるという、mineo(マイネオ)のサイトをチェックしてみた。データ容量5GB & 090音声通話SIMでシミュレートすると月額2,190円、現在支払っている料金より4,300円も安くなる。・・・が待てよ、音声通話料金は30秒ごとに21.6円で、スーパーカケホみたいに5分以内なら電話かけ放題のサービスはない。つまり5分話したら216円となり、月のうちにスーパーカケホ1,700円分をすぐ超過してしまうだろう。
他社の格安SIMはどうなのか、楽天MOBILEには月額850円の5分かけ放題オプション(5分以降も30秒10円)があるけれど、キャリア携帯は使えない。スマホとSIMのセット購入が可能なAQUOSの機種を調べると、処理中枢に当たるCPUは今使っている機種のほうが高周波数で性能が高い。これじゃ要らないなと、またmineoのサイトに戻って、他にセット購入できる優れたスマホはないか探した。
そしてビックリしたことにはキャンペーン中のmineo端末に、手持ちのスマホ(AQUOS SERIE SHL25)が一括50,400円で掲載されている。何この値段! 堂々巡りの結果、auのアップグレードプログラムも、他社への乗り換えも得策じゃないことに気が付いた。
とは言えこのまま引き下がるのは悔しくて、出した結論は交換用携帯電話機お届けサービスの利用。auの安心ケータイサポートに加入していれば、同じ機種・同じ色のリフレッシュ品(顧客から回収した電話機に故障修理、外側カバーの新品交換、品質の確認を行った上で、新品同様の状態に初期化した電話機)に取り替えてくれるのだ。端っこの塗装が欠けた程度だって修理ではなく交換してくれるし、ショップに行かずともネットで申し込んで翌日には宅配便が届く。データを移行して、同梱の封筒に旧端末を入れて郵送すれば完了である。
代用機なし・WEB割引適用で負担は2,000円のみ。かくして新品に生まれ変わった我がスマホは充電もバッチリ、塗装もピカピカ、もうアップグレードは必要ないので残額一括返済の手続きをして、気分はスッキリだ。
安価を謳い文句にするどの企業も、ホームページの奥の奥まで探さないと真の料金体系が出てこない。100パーセント確かなのは、膨大な広告費を使うキャンペーンには裏があるってことだ。もっと安価でグレードの高いSIMフリーサービスが出てくるまで、このまま現品を使い続ける選択をしたのは、狡猾な作戦に打ち勝ったベターなチョイスだったと思っている。
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