俳優のシルベスタ・スタローンが、オーストラリアで禁止されているヒト成長ホルモンを持ち込んだとして罪に問われているという。
最新作「ロッキー・ザ・ファイナル」で見せた60歳にして衰えない肉体美。その秘訣はこれだったのかと、全世界に知らしめたニュースである。
さっそく「ヒト成長ホルモン」をググってみた。
アンチエイジング治療の先端技術として、奇跡の若返りを目指す人たちには夢の実現?
近未来映画みたいな効能が綴られている。
運動なしで筋肉量増加、肌の若返り、皺の減少、バストアップ、発毛を促す、性的能力の強化 、免疫能力の増加、視力の向上 、記憶力の向上・・まだまだ沢山あるが、本当であれば大枚払っても使うぞ!とスタローン効果に期待したくなるだろう。事実、発見当時には2500万円した治療法だそうだ。
しかし関連サイトをクリックすると賛否両論である。
注射剤でなければ効果はない VS 画期的な錠剤やクリームが開発された
60歳を超えたら効き目が薄い VS 第二の人生にこそおススメ
ヤコブ病の一因だ VS 現在は遺伝子組み換え技術を使っているから大丈夫
読んでいくうちにこの時代、何かが狂っていないかと疑問が涌いてくる。
若ければ何でもいいのか、若さイコール美しさなのか、美しさの基準は何なのか。
俳優やスポーツ選手など、顔と肉体が勝負の世界なら百歩譲ろう。でも順調に歳を取って老いることは、恥ずかしく醜いものだろうか?
オスカー・ワイルドの小説に「ドリアン・グレイの肖像」という悲劇がある。
美貌の青年ドリアンは、その肖像画は歳を取っていくが、生身の本人は何年たっても若さが衰えない。しかも彼が悪行を重ねるたび、肖像画の顔は醜さを増していく。
もし自分が死んでしまって、この肖像画が人目に触れたらどうしよう。証拠隠滅のために絵をナイフで切り裂くと、その場に残されたのは胸にナイフが突き立った、世にも醜い顔の老人だった・・という内容だ。
悪行は顔に現れる。
いくらヒト成長ホルモンを使おうが整形しようが、陰険な顔つきは心を入れ替えない限り治らない。心の底に宿るネガティブはストレスとなり、やがて身体も蝕んでいくだろう。
いつも笑って明るくいよう。
愛し愛される人間でいよう。
皺は増えても表情を美しくする成長ホルモンは、きっと私たちの心の中にある。
コメント
「若い」とい事が重宝される様に成ったのは、ここ20年ぐらいではないでしょうか?
特に時代が「DOG YEAR」と言われるスピードで「変化する」と言われる様になってからでは? と思います。まぁ 一言で言えば「アメリカ的価値観」と思います。
確かに、種々の技術・社会革新に付いて行くには、パワーが必要でしょう。ですが「何が人の道なのか(大事なのか)?」との問いに答えるには「知恵」が必要です。
「知恵」は「知識」ではありません、「知識」を「知恵」に昇華するには「実体験・経験」が絶対に必要です。
この課程を間違えると碌な事にはなりませんね。
管理人様が例えに書かれている様に、過去の自分を否定しても何も得ません、生かす事ですね。
すいません、長くて。
その年齢なりの美しさってあるよね。
それに、心根は顔に出るしね。
たそがれ様
今年は団塊の世代が次の職を求める年ですが、知恵を沢山持っている彼らを必要とする会社が沢山あって欲しいと思います。
世代は交代するのでなく繋がっているもの。
老いは美しいと捉える世の中になって欲しいものです。
亀吉様
そう仰る亀吉さんも、いつまでもお若いです。
カウンターの中から皆のエネルギーを吸い取ってたりして・・(笑)
臍帯血なんかも流行りましたね。
繁華街の先生が売血で捕まったらしいですが。
>悪行は顔に現れる。
そうですねぇ。
σ(^ー^;)は仕事で若い人にアドバイスするときは、顔で判断してます。
良い顔してるなって時は「良い顔になった」って誉めてみる。
あるサイトに「男の顔は履歴書、女の顔は請求書」って書いてあって笑いますた。
こまちゃん
顔といえば、知らないうちに写真に撮られた顔は、心根を物語ってることもあります。
とある仕事仲間と肩組んでVサインして撮った写真。
その後ろには、鬼の形相で私を睨み付ける女が・・。
心霊写真よりも怖かったです(^_^;)
僕も同意見です。
不良と不老は僕のモットーですが。
適度な運動はするように心がけている
でも、運動オタクではない
サプリメントは常用している
でも、薬などで無理に若返りしたくない
毎日出来るだけ話をしたり笑ったりするようにしている
でも、美容外科はしたくない
若いっていいなあ、と時折感動する
でも、自分の年齢に自信がある
いかがでしょうか。
やーさん
>自分の年齢に自信がある
このコピー、どこかで使ってもいいですか?(笑)
かっこいいっ!
お褒めいただきありがとうございます。
どうぞ、お使いください。(^^ゞ