コスメ音痴のひとりごと

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どんどん美人が増えてきたと若いお嬢様たちを見ていて思う。ほんわかと茹で玉子みたいな美しい肌で、シミもテカリもない白雪姫たちだ。しかし姉妹みたいにみんな同じ顔をした人に見えるのは何故か。

まさか整形じゃあるまいし、きっとメイクの勝利に違いないとネット検索していたら「化粧美人の変身前・変身後画像集」という動画を見つけ、3分23秒を釘づけで見入ってしまった。これって同一人物?本当にBefore After? どこでテクニックを仕入れたのだろうと異星人を見るような気分だ。

メイクして美しくなりたい願望は常にあるのに、今さら遅すぎるとズボラが染みついてしまった私。洗顔後は3,150円の化粧水をのばした後にパウダーをパタパタして終わりであり、ポイントメイクに至っては2年前に買ったチープコスメがまだ9割は残っている。唯一メリハリをつけるのはお湯で洗い流せるというボリュームマスカラ。しかしどんなに頑張ろうと鏡の前に座っているのは5分程度だ。やっぱりファンデ―ションを塗った方がいいのか、それ以前に肌のお手入れの基礎化粧品を揃えるべきか、謎が謎を呼んでいく。でも美しいお姉さんたちが待ち構えているデパートのコスメ売り場には、無知を鼻で笑われそうで絶対に近寄れず、客の少ない時間のドラッグストアをうろついている。

垢抜けない、洗練されていない。ここまでメイクに疎くなったのは原因がある。10年ほど前だったか、プロカメラマンによるきちんとした写真を撮るため、メイクアップアーティストに大金をはたいた。華麗に変身した私を自慢したくて、撮影後に青山のフレンチで待ち合わせた彼の前にジャジャーンと登場。しかしいきなり「何だ、その変な顔!洗って来いよ」と笑われ、女心が大いに傷ついたのである。

私の顔は土台からしてメイクに向いていないのだろうか。しかし今のコスメパワーは昔とは格段の差があるはずだ。電車の向かいの席、書店のファッション雑誌のコーナーで、茹で卵みたいな白雪姫たちの顔はどうやって作られているのだろうとつい観察してしまう。この春は大決心してクローゼットから服をどっさり捨てた分、次はコスメで生まれかわるべきか真剣に悩んでいる現状である。

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